在宅勤務でダダ下がりのモチベーション。わずか1分で高められる、ある方法

在宅勤務のときにこそ必要なスキル

 しかし、日常のビジネスシーンでは、ネガティブなフレーズが散乱している。そこで、メールでも電話でも対面でも、相手に伝える場合は、声のトーンにも、目の色にも、顔の色にもネガティブさを一切出さずに、ポジティブなフレーズを繰り出すことが大事だ。それも、瞬時に繰り出すことが肝心だ。  相手にネガティブなフレーズを投げかけてしまったことに気づいて、あわててポジティブなフレーズに切り替えても、一度落ちたモチベーションレベルをすぐにその場で回復することには、さらに労力が必要だからだ。  モチベーションレベルを高めるということは、誰もが必要だと思っていて、今更言われるまでもないと思う人もいるかもしれない。しかし、ごく短時間で着実にモチベーションレベルを高めるこの方法を実施している人は少ない。モチベーションを高めることは、パフォーマンスの向上に間違いなく役にたつ。在宅勤務が続き、モチベーションが低下しがちな今日こそ、試してみていただければ幸いだ。

まずはセルフトレーニングで実践を

 質問:モチベーションを高めるために最も効果のある方法は何か  自分のモチベーションについても、相手のモチベーションについても、モチベーションを高めるには、時間がかかるように思います。短時間でモチベーションを高めることに、最も効果のある方法は何でしょうか?  回答:1分間で75%の人がモチベーションを高めることができる方法  1分間で75%の人が、自分の気持ちの高まり度合(モチベーションレベル)を上げることができている方法があります。以下の手順で試してみてください。 ●セルフトレーニング ・自分の気持の高まり度合いを10(高い)から1(低い)で見極めて、事前欄にチェックを入れます ・これまでの人生で最もすばらしく感動的だったことを、1分間思い出します ・同様に、事後欄にチェックを入れます セルフトレーニングの例 【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第203回】 <取材・文/山口博>
(やまぐち・ひろし) モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある
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