マイナポイント対象決済サービスを徹底比較。もっともお得なのはどこなのか?

 政府肝いり政策の「マイナポイント」が9月から始まる。最大5000円相当が還元されるだけでなく、各社が競うようにキャンペーンを実施している。最もお得なサービスはどこか、徹底比較した。 [マイナポイント]を使い倒せ!

政府肝いり政策「マイナポイント」が9月1日からスタート。マイナンバーカードで最大37.5%の還元も!

 最大5000円相当の還元を受けられる「マイナポイント」が9月1日からスタートする。当初は消費税増税の負担軽減や東京オリンピック・パラリンピック後の消費下支えのための政策だったが、今は新型コロナウイルスで落ち込んだ個人消費の回復に期待がかかる。  マイナポイントはマイナンバーカードと紐づけた電子マネーやQRコード、クレジットカードなどのキャッシュレス決済で、2万円分までのチャージや支払いをした際に、25%相当、上限5000円分が還元される。さらに決済サービス各社の独自キャンペーンと併用すれば、還元率が37.5%になることもある。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏はこう解説する。 「マイナンバーカードと紐づけられる決済サービスは1社のみなので、各社が顧客の囲い込みを狙った上乗せを発表しています。2500円分を独自にプラスしたり、抽選に当たれば1000万円相当をもらえるところもあります」

最もお得なのはどこか?決済サービスを選択するポイントは…

 マイナポイントの対象には100を超える決済サービスがあり(8月11日時点)、どのサービスでマイナポイントを受け取るかは自分で選んで申し込まなければならない。選択のポイントとして、風呂内氏はこうアドバイスする。 「普段使わない決済サービスを選んでしまって、無駄な買い物に繫がると意味がないので、日常の買い物でポイントを含めた2万5000円を無理なく使えるところを選びましょう」  Suicaなどの電子マネーは、タッチするだけで手軽に決済ができる。一方、QRコード決済は、スマートフォンのアプリを立ち上げ、QRコードやバーコードを読み取る手間はかかるが、数ある決済サービスの中でも上乗せ額が大きいのは、ドコモのQRコード決済のd払いだ。申し込みだけで1500円分(9月30日まで)プラスされ、買い物やチャージで5%分、最大1000ポイントが追加される。マイナポイントを合わせれば最大7500円相当、還元率は37.5%になる。  一方、2万円の買い物やポイント消化が無理なくできそうなのがSuicaだ。 「JRに加えて地下鉄や私鉄の運賃も決済でき、街でも使える店舗は多いので2万円チャージしても使い道に困ることはなさそう。獲得したマイナポイントもSuicaにチャージできます」  しかも、最大1000円分のポイントを上乗せするので、6000円相当の還元を受けられる。 「ただ、直接Suica残高になるのではなくJREポイントとして付与されるので、専用サイトで手持ちのSuicaとJREポイントを紐づける手続きと、受け取ったJREポイントを残高にチャージする手続きが必要なので、面倒に感じる人もいるでしょう」  特典額と使い勝手のバランスがいいのは、イオングループの電子マネーであるWAONだ。独自にチャージ額の10%、最大2000円分のポイントを上乗せするので、マイナポイントと合わせると7000円分の還元が受けられる。 「ポイントは電子マネーで付与され、そのまま決済に使えるので面倒がありません。普段からイオンで買い物をする人なら最も有利な選択肢になりそうです」  使い方によってお得度がアップするのがLINE Payだ。コンビニや家電量販店などの参加店舗で5~10%程度の割引が受けられる特典クーポンが3か月にわたり計15枚付与されるほか、共通で利用できる100円OFFクーポンも計15枚もらえる。  ただし、この特典は8月25日までの申し込み限定だ。
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