時間を無駄にしない、最速で学習できる5つのコツ
2015.01.31
驚くほど成長する仕組み』の著者、坂田公太郎氏に「スピード学習法」を聞いた。
誰もが学習のため、本を手に取る。しかし、一冊を読み終えるまでにはかなりの時間を要する人もいるはずだ。
「まず、あなたが読んでいる1冊の本ですべての情報が必要とは限りません。読む前に目的を明確にしておく作業が必要です。その目的がはっきりしておけば、読んでいるとフィルターの役割を果たし、必要な情報だけが頭に入っていきます。たとえば、目的とは、『この本の著者から何を学びたいのか』『学んだことを通じて私はどうなりたいのか』など、です。こういった目的を明確にすることで、無駄な知識を入れ込まないで済むのです」
一冊からは必要な情報のみ読めばいい。最速で学ぶなら目的設定からだ!
どうにも勉強時間を捻出するのが大変なのだが……。
「では質問します。あなたはおとといのランチを覚えていますか? 逆に、昔のファーストキスの瞬間は鮮明に覚えていますか? おそらくほとんどの方が後者のほうを覚えているはずです。その理由は、『感情がある』から。すごく嬉しかった、楽しかった、傷ついた、悲しかったなどの感情の動きがあったとき、人は記憶します。これを学習に応用すればいいんです。そのため、まずは形から入って楽しむことが大事。たとえば、お気に入りのブックカバーを買うとか、心地いいカフェを見つけて勉強してみるのもいいでしょう。嫌々始めても学習ははかどりませんから」
よく形から入るなと言われているが、形から入ってモチベーションアップを図るのも悪くないのだ。
図書館にこもったり、勉学に集中しているつもりなのだけど、なぜか身に入らない。それはなぜ?
「人間はリラックスしているときに学習効果が飛躍的に高まることが研究によって出ています。学生時代のように『気合を入れて勉強する』という考えでは、はかどるわけもありません。できるかぎりリラックスした状態で学ぶことが望ましい。たとえば、天気のいい日など公園で本を読んだり、お茶を飲みながらゆったりした空間をつくったり。私自身も実践していますが、まずは自分が落ち着ける空間を見つけてみるといいでしょう」
集中できる空間をやみくもに探すよりも自分の居心地がいい場所こそが勉学に適した場所なのかも。
学んだことがどんどん忘れてしまう。なんのために本をこれだけ読んでいるのか、と思う人も多いはず。
「学んだことはできるだけ早く実践に移さなければ忘れてしまうんです。誰でもそう。仮に頭では覚えていたとしても、仕事においては勉強して単に『知っている』だけでは何の意味も持たない。その知識やノウハウを使って結果を出せる力こそが意味を持ってくるんです。どんなに小さなことでもいい、自分なりに“必ず実践できそうな行動“を24時間以内に実践して、着実に身につけていってみてください」
24時間以内というのがコツだ。どんな小さいことからでもいい。「早起き」という身近なことでもいい。まずは学んだことを実践だ!
実践のほかに、学んだことが血肉になる方法。それは、「誰かに教える」ことだ。
「教えるという行動は、学習にとって強烈なインパクトになります。究極を言えば、どんなに勉強して実行に移せたとしても、『きちんと言葉で教えられないことは知らないと一緒』です。いくらたくさん学習したことでも実際に教えてみると理解が浅いことはよくあるんですよね。まずは本を読んでみて学んだ内容をすぐ人に教えてみることを始めてみてはどうでしょう。周りにいなければ、ブログなどの文章にするのも手です。とにかく『学んだら、アウトプット』ということを心がけていけば、一度覚えたことが確実に身になるのです」
以上のことを実践するだけで、勉強量はそれほど増えていなくても、成果は何倍もの効果があるはず。無駄な勉強を最小にするため、ぜひ実践していただきたい。
【坂田公太郎】
モチベーションに特化したセミナー・研修講師、爆発的モチベーションコーチングに従事。全国各地で講演等を行う。「人々に人生の楽しさと可能性の大きさを教えること」を使命。著書に『あなたのモチベーションを爆発的に引き出す7つのチカラ』(同文館出版)、『驚くほど成長する仕組み』(扶桑社刊)がある
「今から誰かに追いつきたい」「時間を掛けずに効率的に知識やスキルを身につけたい」と思うビジネスマンは多い。そこで、モチベーションに特化したセミナーでカリスマ講師として知られる、『勉強する目的を明確に
形からでもいい、楽しんで学ぶ
無理に「集中」するより、リラックス
24時間以内に即実践
アウトプットする
『驚くほど成長する仕組み』 努力や時間を最小にし、誰よりも早く成長したい人必読 |
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