「ファクト」と「AI予測」から見るコロナ打撃の大きい業界はどこ?
表1 新型コロナによる業種別倒産件数(6月末時点)
飲食 51件
ホテル・旅館 46件
アパレル小売店 21件
食品卸 21件
食品製造 19件
アパレル卸 14件
建設 12件
食品小売 8件
結婚式場・葬儀社 7件
タクシー・バス運行 7件
旅行代理業 6件
美容室 5件
自動車部品製造 3件
パチンコホール 3件
出版 3件
印刷 3件
人材派遣 3件
婦人服縫製加工 3件
不動産 3件
表2 ゼノデータ・ラボによる63業界影響度ランキング
一日5000本のニュースデータと全上場企業の開示資料を自社開発のAIで解析。新型コロナウイルスの影響を企業ごとに予測して、そのデータを独自の63業種に分けて集計している。「総合スコア」のマイナスは業界全体での減益を表し、プラスは増益を表している。あくまで予測なので参考値だが、各業界への影響を見るうえで一定の指標になるだろう
1位 観光・宿泊 -1133.2
2位 外食 -770.6
3位 百貨店 -628.5
4位 自動車 -484.9
5位 自動車部品 -426.6
6位 鉄道輸送 -426
7位 倉庫 -402.7
8位 レジャー -343.2
9位 航空輸送 -330.6
10位 家具・雑貨店 -309.9
11位 ホームセンター・その他小売 -279.5
12位 海上輸送 -247.7
13位 リース・レンタル -245.6
14位 ビルメンテナンス・リフォーム -237.8
15位 生活関連サービス -234.4
16位 電力・ガス -229.4
17位 広告・イベント -224
18位 鉄鋼 -177.2
19位 家具・OA機器・携帯販売 -175.4
20位 建設 -168.6
21位 印刷 -151.7
22位 日用品・化粧品 -138.2
23位 スポーツ・フィットネス -134.2
24位 エネルギー -131.9
25位 人材紹介・派遣 -131.1
26位 セラミック・ガラス・セメント -127.7
27位 住宅設備・建材 -119.1
28位 製造用工具・部品 -107.5
29位 製造用機械・FA -107.5
30位 電子部品材料 -99
31位 産業用機械 -87.5
32位 精密機器 -82
33位 半導体 -77.6
34位 アパレル・装飾品 -77.4
35位 電機製品 -75.2
36位 重工業 -70.9
37位 不動産開発 -70.1
38位 教育・学習支援 -67.6
39位 商社・卸売 -65.7
40位 カー用品・中古車販売 -56.9
41位 非鉄金属 -49.1
42位 リサイクル・環境対策 -43.6
43位 塗料・接着剤・容器 -43
44位 放送・出版 -34.7
45位 金融 -31.7
46位 合成樹脂・界面活性剤・工業薬品 -29.6
47位 総合科学・基礎科学 -26.3
48位 繊維 -19.3
49位 トラック輸送 -18.9
50位 通信インフラ -13.3
51位 食品・飲料 -10.7
52位 アウトソーシング -9.9
53位 農業・畜産・水産 4.1
54位 ネットメディア 22.2
55位 システムインテグレーター 29.8
56位 製紙・パルプ 45.7
57位 ソフトウェア開発 55.7
58位 ゲーム・コンテンツ制作 70.3
59位 スーパー・コンビニ 89.9
60位 ドラッグストア・薬局 132.1
61位 製薬・臨床試験 137.8
62位 医療用機器・医療関連サービス 170
63位 Eコマース 260.2
【帝国データバンク情報部 丸山昌吾氏】
創業120年で国内最大級の企業情報データを保有する同社のなかでも企業調査のスペシャリスト。帝国データバンク情報部がまとめた著書に『倒産の前兆』がある
【ゼノデータ・ラボ代表 関 洋二郎氏】
慶應義塾大学卒。公認会計士やIT系企業を経て、’16年に同社を設立。’19年6月には、AIを使った世界初の経済予測サービス「ゼノブレイン」を正式リリース
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※週刊SPA!8月4日発売号より