コロナで浮き彫りになるビジネススキルの差。デキるzoom会議でダメリーマンから脱却せよ
多くのビジネスマンが在宅勤務をして新しい働き方を模索するなか、会議のあり方も大きく変わりつつある。例えば、対面での会議がリモートに変わり、会議時間が短くなったという企業が多い。
従来は2時間でも3時間でも、時間の許す限り会議を続けたり、別の日時に再度設定して、会議を繰り返す企業が少なくなかった。これが、リモート会議になって、一時間なら一時間で決められることを決めて、まずは実行しようというケースが増えた。
回線の容量の制約があって、そうしている企業もあれば、在宅メンバーの時間を長く拘束しないという考え方に立っている場合もある。リモート会議は、会議時間の短縮に役立っているのだ。
会議時間が短くなることもさることながら、決められることを決めて実行するという考え方が、ビジネスを加速させている。頭のなかで、ああでもない、こうでもないと考えあぐねたり、メンバー同士であれこれ言い合っていることは、いわば机上の空論だ。
ある程度検討したら、まずは実行してみたり、試してみることで実際の経験を積むことができる。首尾よく進んでも、進まなかったとしても、机上の空論では得られなかった実際の経験値をもとに、再検討できる利点がある。
これを、失敗するかもしれないから、さらに検討が必要だ、もっと議論を尽くさなければならないと、検討したり議論すればするほど、机上の空論度が高まってしまう。ある程度のところで実践して、その結果をふまえて、あらためて議論して、修正する。これが成果を上げるための早道だ。
コロナショック下での新しい働き方を実現する取り組みが、この行動を後押ししている。在宅勤務で、個々の裁量と取り組みの比重が高まる傾向にあるのだ。限られた時間で決められることは決めて、あとは個々の取り組みを行う。その経験を持ち寄って、再び限られた時間で検討する。この検討と実践のサイクルを回すことが、リモート時代のパフォーマンス向上のカギだ。
会議だけではない。研修についても、そのことが言える。例えば、筆者はこれまで2泊3日ホテルに宿泊していただき、計16時間で実施していきたメーカーA社の役員向けの経営実践力向上演習を、今年はZoomで実施した。
移動も宿泊も不要で集中した日程で組む必要はなく、また参加者も集中した日程はとりづらい。演習効果を上げるという観点からも演習を分散したほうがよいのだ。A社の場合は、一日2時間ずつ3週間、8日間にわけて実施した。
2泊3日で対面実施した際には、時間の経過とともに参加者同士の親密度が高まり、演習効果によい影響を与えていた。一方、一日2時間8日間でZoom実施した場合は、休憩時間に参加者同士で親密度が高まるということはあまりない。
会議の効率化を進めたコロナ
限られた時間で決められることを決める
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