ニコラス・ケイジ演じる父親役の「切ない笑い」がたまらない。ラヴクラフト原作のSFホラー『カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇』は万人が楽しめる!?
4:今日に通じる普遍的な恐怖を描いている
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『カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇』と同じくニコラス・ケイジ主演、同じ制作会社SpectreVisionが手がけた作品だ。内容は「復讐鬼と化した男が狂気の集団を血祭りにあげる」とシンプルで、真っ赤な靄がかかった映像と重厚な音楽のおかげで、出口のない悪夢に迷い込んだような感覚に襲われる。できるだけ劇場に近い、集中して観られる環境で楽しんでいただきたい1本だ。
2.『アナイアレイション -全滅領域-』(2018)
Netflix限定で配信されているオリジナル映画だ。不可解な現象が起こる謎の領域に女性の調査団が向かうと、そこには異常な景色が広がり、突然変異によって生まれたおぞましい生き物たちがいた……というSFホラーだ。悪夢的な世界観と、不条理な事態に翻弄される様が『カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇』に通じていた。こちらも、なるべく集中できる環境で観てほしい。
3.『ヘレディタリー 継承』(2018)
『カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇』における、家族の誰かが心身に異常をきたし、酷い目に遭う様を観て、“21世紀最高のホラー映画”とまで称されたこの作品を連想する方はいるだろう。こちらで心底イヤな気分にされてくれた(褒め言葉)重低音を響かせたサックス奏者でもあるコリン・ステットソンは、今回も極彩色の悪夢にぴったりな楽曲を提供している。どちらもビジュアルだけでなく、音にもこだわった作品であることを念頭において観てみるのも良いだろう。
<文/ヒナタカ>雑食系映画ライター。「ねとらぼ」や「cinemas PLUS」などで執筆中。「天気の子」や「ビッグ・フィッシュ」で検索すると1ページ目に出てくる記事がおすすめ。ブログ 「カゲヒナタの映画レビューブログ」 Twitter:@HinatakaJeF
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