迷惑系YouTuber「へずまりゅう」のコロナ感染騒動に巻き込まれた僕の身に起きたこと

騒動の始まり

 ことの始まりは、7月11日に愛知県警岡崎署がへずまが逮捕された逮捕理由は某大手スーパーで会計が終了していない魚の切り身を食べた窃盗の罪でだ。(参照:東京新聞)  この会計前の魚の切り身を食べる様子を、へずまは自身のYouTubeにアップしており、それを見た店長が警察に通報し逮捕されたというわけだ。
岡崎市保健所の呼びかけ

岡崎市保健所の呼びかけ

 それだけならまだ無視していたのだが、その後15日にへずまが新型コロナウイルスに感染していた事が発覚した岡崎市の保健所は6月29日から7月11日までに濃厚接触された人々に対し注意を呼びかけたのである。(参照:東京新聞)  この間にもへずまを取り調べした警察官3人とその奥さん計4名の感染と警察官10名が自宅待機になるなど事態は深刻な状況となっていった……。  筆者がへずまに取材をした6月29日から7月11日までの間に、へずまは東京、千葉、広島、そしてへずまの地元である山口県へと39度の熱があったのにも関わらず、検査もなしマスクも付けずに歩き回ったという。  当然、29日に濃厚接触した自分も岡崎市の保健所が呼びかけた接触者に該当する。そのため、ニュースを知った15日当日、まずは岡崎保健所に電話をしてみた。しかし、そちらの担当者は、なぜかへずまのニュースを知っておらず、一から説明をするはめになった。岡崎市の保健所では、「100%とは言えませんが恐らく大丈夫」というなんとも心許ない言葉をもらっただけだった。不安は一向に解消しないので、次に沖縄県がやっている帰国者・接触者コールセンターに問い合わせてみた。すると「こちらでは判断できないので保健所か最寄りの病院に電話して」との事だった。結局、その日はもう20時を回っており保健所も病院も電話受付をやっていないので問い合わせるのを断念した。  因みにその時、たまたま頂いていた抗体検査キットで検査したら陰性でだったので少しは安心できた。

たらい回し

 翌16日は用事があったため動けず、17日に改めて電話をしてみた。  この日、沖縄県議会議員の方に相談したら「取り敢えず中部病院に電話をしたらいい」と言われたので15時頃に連絡してみた。すると病院側から「保健所からの連絡がないとPCR検査出来ません」と言われたので、保健所に電話をした、  ここで、へずまに関してはまた新たな事実が報じられていた。へずまが地元山口県に行った際に自覚症状があったのにも関わらず山口県内で焼肉パーティを開き、隣にいた県内の大学生が感染してしまったという事が全国ニュースになって流れてきたのだ。山口県知事が異例の記者会見を行い「なんてことをしてくれたんだ」と怒りを露わにし、山口県が「へずまりゅう」と名前を出して「接触者は連絡して下さい」と発表したのである。  当然、沖縄の新聞でも報道され、テレビでも報道された。ところが、あろうことか沖縄の中部保健所の職員さんはその事を知らなかったのである。挙げ句の果てには「濃厚接触者として連絡してもらえるように感染者の方に電話していただけますか? それなら対応できます」と言うではないか。筆者も職員の方に何度も説明していたのだが、当然ながらへずまは勾留中で電話連絡なんかできないにも関わらず、である。
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へずま感染の第1報から5日経過してなおたらい回し
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