アラサーにして4億築いた凄腕若手投資家は、コロナショックの中なぜ大底を拾って大成功できたのか?

通信インフラ、対コロナ事業、EC決済系銘柄に活路あり!

2月中旬の段階で荒れ相場を予想。

2月中旬の段階で荒れ相場を予想。テンバガー候補として保有していたイグニスをはじめ保有株をすべて処分。リスク回避へと動いていた

 このとき、かぶとーきょー氏は他にどんな銘柄に期待していたのだろうか。 「携帯キャリア向けの共用インフラを展開するジェイタワーですね。今まではドコモやauがそれぞれに基地局を建てており、非効率でした。そこでジェイタワーが共用のインフラを建て、使用料をもらうビジネスモデルを打ち出したんです。5Gの追い風があり、コロナショックでもソフトバンク以外の通信系は底堅かったですし、アメリカにある類似企業の時価総額はなんと、10兆円もあります。ジェイタワーはまだ100億円程度ですから、長期的に10倍程度の成長は期待できると思ったので買いました」  注目銘柄はほかにもある。コロナ騒動でポテンシャルを見せてくれたのは松屋アールアンドディだ。 「エアバッグが主力ですが、マスクや防護服などが不足すると、いち早く製造に乗り出した企業です。時価総額はまだ40億円程度。柔軟にビジネスを変革できる会社なので、今回のマスクはともかく、今後も新たな事業に積極的に進出し、そのうちの一つでも当たれば急成長してくれる期待があります」  外出自粛ではインターネット通販も脚光を浴びた。 「小規模店向けのECプラットフォームを展開するBASEは、決済インフラにも乗り出しています。同業のGMOペイメントゲートウェイは10年前に100円だった株価が今や1万円。ユーチューバーなどをうまく絡めて展開できれば、BASEにも大きな夢が描けます」  こうした銘柄を拾っていったかぶとーきょー氏。大きく崩れた今年の相場でも着実に利益を積み重ねている。 「大きく儲かった感触はないですが、1~2月の利益が4000万円、3月は1000万円、4月はあまり取引していないので200万円程度ですね」  さすがというしかない腕前。かぶとーきょー氏イチオシの銘柄にテンバガーの夢を乗せて仕込んでおこう。

かぶとーきょー氏が注目する3銘柄

●JTOWER(4485) 現在株価 5540円 目標株価 5万円 売買単位 100株 PER/PBR 1745.03倍/16.29倍 携帯キャリアのインフラシェエアで成長中。「アメリカの同種の会社は時価総額10兆円。ここはまだ100億円弱。長期で10倍は期待」 ●松屋アールアンドディ(7317) 現在株価 2319円 目標株価 2万2000円 売買単位 100株 PER/PBR 19.25倍/2.60倍 4月IPO。エアバッグなどの縫合システムの開発、販売などを行う。「マスクや防護服の生産に進出。柔軟性ある経営で10倍の大化けも」 ●BASE(4477) 現在株価 5710円 目標株価 3万6000円 売買単位 100株 PER/PBR -倍/37.26倍 小規模店向けECプラットフォームを展開。「期待は決済システム『PAY ID』。10倍のウルトラグロースになる可能性」 ※株価などのデータは7月28日終値時点 【かぶとーきょー氏】 専業投資家 資産:4億円 投資歴:3年 スタイル:スイング コロナ相場での儲け:5000万円 会社員時代に投資を開始。ゲーセク銘柄を得意とし、急騰銘柄を続々発掘。アラサーながら築いた資産は4億円。スゴ腕の若手トレーダーだ。ツイッターは@kabukautokyo <取材・文/高城泰 桜井カズキ 図版/bambeam チャート/楽天証券 Trading View>
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