コロナ禍にも関わらず「億り人」へ! 何度も阻まれていた「億の壁」をいかに突破したのか?

億超えできた要因はCFDでの大博打

日経225では2000万円の含み損に耐えて一撃8000万円!

日米ともに底堅い展開が続き高値を更新していた株式市場に対して、余弦氏はリスクオフ到来を予想。意思表明のツイートもしていた。’19年秋から全力売りを仕掛ける。含み損が2000万円にも達したがコロナショックで状況は一気に好転。1トレードで8000円近い値幅を抜いた

「ただFXでは持っても20万通貨程度まで。利益はたかが知れています。今回、大きく寄与してくれたのは日経平均やNYダウのCFDでした。昨秋くらいから300~400枚ほど売りポジションを持っていて、そこからは全力売りです。根拠? トランプの大統領就任以降、ずっと上昇基調が続いていて『こんな相場がいつまでも続くわけがない』と、ずっと思っていたんです。何か悪材料が出れば一気に暴落するのではと考えていました。あとは、売りポジションをとったときにツイッターで報告したら、フォロワーからバカにされたんです。それでムキになった部分もありますね(笑)」  日経平均2万3000円台から売っていき、一時は2万4000円台まで踏み上げられた。 「2000万円までの含み損には耐えようと思っていたので、どうにか耐えました。コロナショックで暴落し始めてからは全力売りを仕掛け、利益確定したのは3月。理由は米ドル/円と同じく総悲観に傾いたためです。8000円近い値幅が抜けましたし、コロナ相場だけで8000万円以上稼げて資産は年初から2倍増になりました」  年初に億超えを果たしたばかりか、さらに2億円近くまで急増した。 「億超えしたからといって、お金に対する考え方は変わりません。相変わらず閉店間際のスーパーで半額惣菜を漁るし、外出自粛で最近は75%オフまであるから嬉しいし。ただ、もし不動産が爆下げして投げ売られるようなら買ってもいいかなとは思います」  現在は二番底期待から再びリスクオフに備えた売りポジションを構築中。リスク管理しながらもチャンスでは大きく仕掛けるスタンス、参考にしたい。

●乱高下相場で勝つ余弦流3か条

(1)有名アナリストの見方がみんな揃ったら逆指標 (2)エントリー、損切りは30銭刻みで散らす (3)「総悲観」に傾いたら大底シグナル ●サルマネ度 ★★★☆☆ 【余弦氏】資産 2億円/投資歴:20年 主な投資手法:スイングトレード 主な投資先:FX、株価指数CFD コロナ相場の戦績:+1億円 自衛隊を除隊後、アメリカへ留学。帰国後は沖縄へ移住するも身寄りも職もなく一時はホームレスに。善意に支えられ職を見つけ自営業として独立投資でも成功する。FXを中心に株価指数や優待株、コモディティ、仮想通貨など手広く手掛ける。ツイッターは@ygnfx <図版/ミューズグラフィック ※チャート素材はTradingViewより>
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