コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外出自粛が続いている。“三密”を避け、ソーシャルデスタンスが推奨されると、恋愛やパートナーを探すために必要だった“濃厚接触”がご法度になってしまった。婚活クライシスのさなかに、婚活に消極的な人、それでも婚活をあきらめない人たちの実態を、20代、30代、40代男女にリサーチしてみた。
まず婚活アプリだが、外出自粛によって、ますますニーズが高まっている。
「コロナの前から婚活アプリのぺアーズを使っています。現在のやりとりは2人。一人は海外在住の日本人商社マン、もう一人は東京在住のアメリカ人のSE。海外在住の商社マンがGW中に帰国の予定でしたが、コロナで帰国できず、会うのが延期になりました。商社マンとのやりとりは3日に一度、メールの返信があるかどうかなので焦っていますが、友達に言わせると『3日に一度返信なんて、いいほう。一週間以上もない場合が多い』」(31歳女性・貿易会社勤務)
ただし、アプリ婚活で気の合う相手に出会っても、実際に会うことができない。そのもどかしさが気持ちを高めてくれるが、「収束したときに会えると思いますが、婚活はそれからですね」と、やはり進展は遅いようだ。
またこれまでアプリ婚活にあまり関心のない人が、いざやってみたら「はまった!」という声もある。
「高学歴の私が大手企業に転職すると、合コンで『いい男は社内にいるでしょう』と、差別されたことがありました。それ以来、婚活は自然のなりゆきと、のんきに構えていたんです。外部との接触が多いので、出会いには不自由していないから。でもコロナでリモートが増えると、婚活アプリをやってみたら、はまりました!東カレデートで、2~3人の男性とやりとり。オンラインデートも楽しいです」(31歳女性・PR)
一方、結婚相談所での婚活には、苦戦している人が多い。
「アプリ婚活が怖くて、コロナの2年前から、結婚相談所で婚活をしていますが、うまくいっていません。3月に入ってから、お見合いゼロ。婚活疲れのところに、コロナで、さらに目の前が真っ暗」(41歳女性・MC)
「周囲の男性は既婚者ばかり。婚活パーティーに参加しても出会いがないので、昨年秋に結婚相談所に入会しました。でもコロナで見合いができなくなり、会員専用のネットでやりとりをしています。コロナ前から結婚相談所は、7歳以上年上の男性からの申し込みが多く、時には10歳以上年上の40代ばっかり。同年代の男性に申し込んでもスルーされまくり。コロナでも申し込みの傾向が変わらないので、アプリ婚活にシフトチェンジするつもり」(32歳女性・教師)