省庁ヒアリングで、被女性収容者の気持ちを代弁する駒井知会弁護士
代理人弁護士たちは、このやり方に憤りを見せる。
「自分が知る限り、仮放免をストップさせるケースなどなかった。いちど決まったものを下げるのは不当だ」(駒井知会弁護士)
「違法ではないが不当。これも
入管の裁量が大きすぎることに問題がある」(尾家康介弁護士)
「本人や家族の精神的ショックが大きい。残酷な仕打ちと言える。帰室拒否の件は説明し、話し合えばこうはならなかったのではないだろうか。説明を求めただけなのに、やり方に疑問を感じる」(高橋ひろみ弁護士)
5月15日、立憲民主党の石川大我議員を中心とした議員有志による「入管施設内における新型コロナウイルス対策の実態及び警備官による女性被収容者への暴力事案等に関する省庁ヒアリング」が参議院会館で行われた。
この場で、出入国在留管理庁の岡本警備課長はこの事件について聞かれ
「詳細は答えられないが、時間になっても戻らなかったので、被収容者処遇規則にそっただけ」と答えている。
入管の被収容者に対する暴力事件はいっこうに後を絶たない。いつまでも入管の裁量のもと自由にさせていて良いものだろうか。第三者機関による監視が必要なのではないだろうか。
文・写真/織田朝日