在宅勤務はモチベーションが上がらない? リモートワークやZoom会議でダラダラしないコツとは?

 緊急事態宣言が延長され、外出抑制、在宅勤務が常態化している。在宅勤務が長引くなか、モチベーションを下げる人が日増しに増えている。

意欲が高まる2つの志向と6つの要素

在宅勤務のイメージ画像

photo via Pexels

 筆者は、モチベーションファクター(意欲が高まる要素)を次の2つの志向6つの要素で捉えている。日本のビジネスパーソンのモチベーションファクターは、これらの志向や要素にだいたい均等にわかれる。  2つの志向:6つの要素:モチベーションファクターの内容  牽引志向:目標達成:チャレンジすることでモチベーションが上がる  自律裁量:自分の裁量で仕事をすることで意欲が向上する  地位権限:責任を果たし認知されることで気持ちが高まる  調和志向:他者協調:周囲と協力することでモチベーションが上がる  安定保障:リスクを回避し安定することで意欲が向上する  公私調和:公私や仕事のバランスをとれて気持ちが高まる  各々のモチベーションファクターの観点からみても、今日の状況はモチベーションを下げる傾向に拍車をかけている。どのモチベーションファクターの人にとっても、モチベーションが下がる状況に直面しているのだ。  2つの志向:6つの要素:モチベーションが下がる状況  牽引志向:目標達成:業務縮小で、チャレンジできず意欲が下がる  自律裁量:在宅を強いられ、自由がきかず意欲が下がる  地位権限:統制がとれず、責任を果たせず意欲が下がる  調和志向:他者協調:在宅勤務で協力関係が築けず意欲が下がる  安定保障:健康や環境に関する不安があり意欲が下がる  公私調和:公私や仕事のバランスをとれず意欲が下がる

モチベーションを下げるネット会議

 このように申し上げると、「緊急事態で、モチベーションのことまで手が回らない」「命の危険にさらされているので、モチベーションが上がらなくても我慢すべきだ」という反応にあう。  つまり、命を守り、緊急事態のガイドラインに沿って、なおかつモチベーションを上げる対応がとれればよいことになる。ここまで話が進むと、必ずといってよいほど言われることが、「だから、ネット会議を実施してチャレンジしたり、裁量を付与したり、責任を与えたり、連携や、リスク回避や、バランスをとっている」という意味のことだ。  しかし、このネット会議がモチベーションを上げるどころか、下げてしまっているケースが頻発しているのだ。
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会議の目的や種類を明確に
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