FX選択式自動売買、寝ながら稼ぐ勝利の方程式とは?

自動売買と聞くとプログラムの専門的な知識が必要で初心者には難しそうなイメージがある。しかし、選択式自動売買ならプログラムを選ぶだけでOK。忙しい人、初心者こそ活用すべきそのメリットを紹介する

プログラムは過去のチャートから判断して選ぶ

選択式自動売買 選択型自動売買のメリットはプログラムを選ぶだけなのだが、その選び方が、とくに重要となる。 「選択型自動売買で用意されているプログラムは、残念ながらロジックは非公開にされていて、細かく内容を見ることはできません。公開されているのは、過去の相場でどんなポジションを取り、どの程度収益を上げてきたかのみ。取引の履歴からそのプログラムがどんな相場状況で強かったなどがわかります。この点は細かく見たほうがイイと思います」(自動売買に詳しい投資家のしろふくろう氏)  若干面倒ではあるが、過去のチャートなどを引っ張り出して、どの局面で利益を生み出したかを見るのだ。 「基本的には、トレンド型かレンジ型の2種類に分かれます。というのも、為替相場は3割はトレンドが出ている状況で、7割は持ち合いのレンジ相場。さまざまなプログラムがありますが、収益を上げることを考えれば、このどちらかに特化した形になります」  例えば、’14年の前半は、1米ドル=102~103円程度の本当に狭い範囲のなかで推移したレンジ相場だった。だが、10月後半以降は日銀の黒田総裁による追加緩和の発表や、解散総選挙の決定などで円安トレンドが発生。完全にトレンド相場になっているのだ。タイミングを見誤ると、思わぬ損失が出てしまう可能性もある。 「とはいえ、これらの相場を完全に予測するのは難しい。ですから、複数組み合わせて収益を安定させるのがイイと思います。トレンド型のプログラムとレンジ型のプログラムを1対1で持っておくのもいいですが、トレンドが出て相場の潮目が変わったなと思ったら、配分を変えてみると収益的には安定しますね」  複数組み合わせることによって、お互いのプログラムを補完し合い、収益を確保することができる。 「また、ミラートレーダーの場合は、Tスコアという独自の指標があります。このスコアが高ければ、いい成績を残しているという意味ですね。ただ、必ずしもTスコアが高いというだけで選ぶのは若干早計です。あくまでTスコアは過去の成績から出されるものなので、これからの相場に合うかどうかはわかりませんからね」  やみくもにTスコアが高いストラテジーばかりを選んでもダメ。多角的にストラテジーは見たほうがいいのだ。 「また、Tスコアの期間にも注目です。同じ点数でも直近、3か月のパフォーマンスがよくて、点数の高いストラテジーと3年以上運用されているストラテジーでは、やはり後者を選んだほうがいい。長期的にブレが少なくて利益が出ているものを選びたいですね。ズールートレーダーにもシグナルプロバイダーのランキングがあります。やはり上位に入るシグナルプロバイダーは高収益なものが多いです」  それらを見て、吟味したい。 【しろふくろう氏】 自動売買に詳しい個人投資家で海外のFX業者にも精通。著作に『FXメタトレーダーで儲ける しろふくろうのスーパー投資術』(日本実業出版社刊) ― 寝てても稼げる[FX選択式自動売買]のススメ【4】 ―
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