コロナ休校で注目を集める絵本の読み聞かせ動画。同時に浮上する著作権侵害問題の深刻さ
学校自粛で絵本の読み聞かせ動画が流行るが問題も
絵本読み聞かせ動画問題の広まり
この流れを受けて、4月15日には BuzzFeed にて『「好きだから」こそ思いとどまって。“愛ある”著作権侵害に悩む、絵本出版社の嘆き』という記事が公開される。この記事では、上記のブロンズ新社の『だるまさん』シリーズを取り上げて、Youtube の違法動画や、メルカリでの違法グッズの問題を紹介している。同記事では、弁護士のコメントとして「刑事上は10年以下の懲役・1000万円以下の罰金刑」という法律も紹介されている。 この翌日、4月16日には、『ぐりとぐら』や『ねないこだれだ』などの絵本で有名な福音館書店が『絵本の読み聞かせ動画配信についてのお願い』というページを公開した。こちらでは、読み聞かせの動画配信をおこないたい場合は、利用を希望する作品を事前に申請するようにと案内が書かれている。 申請のあった作品については、著作権者に意向を確認して返信をするそうだ。出版社の手間を考えると頭が下がる。当然、希望に添えない可能性もある。どのような方針で、この問題に向き合うかは出版社によってそれぞれだろう。いずれの場合も、手間が掛かるので出版社側の負担になる。 4月20日には、こうした絵本の読み聞かせ動画の問題は、『“読み聞かせ動画の無断公開やめて” 出版各社が呼びかけ』という形で、NHKでも取り上げられた。問題は、各出版社個別の問題から、全国ニュースにまで発展した。出版社が声を上げたことで、大きな社会問題として認知されたことになる。【大切なお願い】おうち時間が増えている今だからお伝えしたいことがあります。動画投稿サイトに #絵本 の #読み聞かせ 動画を投稿する、フリマサイトで二次創作物を勝手に販売することは #著作権法違反 に当たります。そのことについて分かりやすい漫画にしましたのでご覧いただけますと幸いです。 pic.twitter.com/C7rTqpzrPc
— ブロンズ新社 (@BronzeShinsha) April 10, 2020
1
2
ハッシュタグ