月収12億円の“悪徳”元情報商材屋が明かす「新型コロナ商法」の実態

元情報商材屋の「医カス」氏

元情報商材屋「医カス」氏。ビットコインの自動売買ソフトで12億円も稼いだという

 SNS上で増殖する「100万円プレゼントします」のツイート。この現金ばら撒き企画の目的とは? 元スゴ腕情報商材屋が、昨今増えつつある詐欺的新型コロナ商法の実態と併せて暴露!

月収12億円の“悪徳”元情報商材屋が明かす「新型コロナ商法の実態」

「フォロー&リツイートで1億円をばら撒きます」  こうした現金プレゼント企画がSNS上に溢れている。だが、気軽に応募しようものなら、痛い目を見る可能性も……。 「99%詐欺です。現金がプレゼントされることなんてありません」  そう喝破するのは元情報商材屋の「医カス」氏。’18年にはビットコインの自動売買ソフトを売り出し、わずか1週間で12億円も稼いだという強者だ。その後、同業界からは半ば足を洗ったが、商材関係者に請われてコンサルティングを行うこともあるとか。
新型コロナ商法の実態

ツイッターで「100万円」「プレゼント」などと検索すれば、このようなツイートが多数ヒット。現ナマ写真が目を引くが……

 この医カス氏が情報商材で唸るほどのカネを手に入れたことは、一目瞭然だ。全身ヴィトンに、3000万円近くするであろうリシャール・ミルの腕時計。取材時の待ち合わせ場所に指定されたのは都内の某高級ホテルで、一泊約20万円のエグゼクティブスイートに長期滞在していた。さらに、同ホテルの駐車場には愛車の一台、フェラーリ・カリフォルニアT(販売価格約2500万円)の姿も。  絵に描いたような成り金ぶりだが、そこらの金持ちと異なるのは、匂い立つ“情報商材臭”。「情弱(情報弱者)は私の財布。200万円必要になったら銀行に行くよりも、DMを送って商材を売ったほうが早かった」などとうそぶくのだ。そんな医カス氏からすれば、現金プレゼント企画を行っているのは低レベルな情報商材屋だ。 「企画する際には現ナマの写真が使われますが、偽造は簡単。偽札を使えば誰でも写真は用意できるし、預金残高はネットバンクのHTMLファイルをいじるだけで簡単に偽造できる。本物の1億円を用意したければ、レンタルも可能。実際、私も100万円で1時間貸し出したことがある。当然、盗まれないように、現場にはボディガードとしてボクサー2人と弁護士を連れていきました。その人件費を差し引いても90万円以上の利益になります」
新型コロナ商法の実態

【口座残高の改ざんは常套手段!】口座ページをGoogle Chromeで開き、「デベロッパーツール」で該当箇所をイジれば10万円足らずの残高がたちまち10億円に!

「現金プレゼント」企画の狙いとは?

 そこまでして、現金プレゼント企画を行うのはなぜか? 「彼らの狙いは『情弱リスト』の作成です。応募者のほぼ全員に、『当選報告』のDMを送るのが一般的。そのDMで本名とメールアドレス、携帯電話と口座の番号を返信するようにと伝えるんです。最近では、LINEへの登録を促すのも一般的。これらの情報一式で1件100円ぐらいで売れる。1万人釣れたら100万円。商材屋は最低でもLINEのアカウントを10個以上持っているので、LINEで『100万円ありがとうございました!』とか自作自演しておけば、騙された人たちは大騒ぎしません。このほか、入手したメールアドレスにフィッシングメールを送りつけて、AmazonのIDとパスワードを抜き、iPadなどを買って転売する輩もいる。現金プレゼントに応募するような人は格好のカモです」
新型コロナ商法の実態

応募者の個人情報収集が最大の目的。こうして作り上げた”カモリスト”を販売したり、悪用することで多額のリターンを狙うという

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「コロナ不景気」はカモを育てる時期と嘯く商材屋
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