韓国貧困層の象徴、リアル「半地下」住人の夢。「普通に結婚し平凡に暮らしたい」

南北軍事衝突に備えて造られ、いつしか貧困層の象徴に

 北朝鮮との抗争が激化していたさなかの’70年、韓国政府は建築法を改正し防空壕や軍事転用のためソウルの新築建造物に地下階を造ることを義務づけた。当初は倉庫などに利用されていたが、ソウルの都市化が進み人口が急増したことを背景に地方からの上京者が入居、さらに構造上カビや悪臭の温床になるなどの悪条件から家賃が安く、貧困層が定着し現在に至る。
[密着ルポ]本当にヤバい韓国の真実

雨水、害虫の侵入に加え、ろくに換気ができないためガス漏れが起きると致命的。もとが住居ではないため当然なのだが……

取材・文/安宿緑
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