やってる感だけの政府の新型コロナ対策をよそに、全国の知事は頑張っていた

首相補佐官の呆れた危機感の無さ

 この危機感のなさで、果たして「首相補佐官」が務まるのでしょうか。  宮城2区選出の秋葉賢也首相補佐官は、まさに安倍晋三総理が「大規模なイベントは自粛してほしい」と要請を出したその日に、仙台市内のホテルで政治資金パーティーを開催し、たくさんの人を集めていたのです。  この要請を受け、福山雅治さんや星野源さん、EXILEといった人気アーティストたちがコンサートを中止したほか、サンリオピューロランドなどが休園することを決めました。いくら新型コロナウイルス対策のためとはいえ、中止をすれば膨大なキャンセル料がかかるほか、見込んでいた収入も消滅します。それでもアーティストたちは「ファンが病気になってはいけない」ということで、苦渋の決断をしたのです。政府が補償してくれるわけでもないのに、人気アーティストたちが自分の腹を痛めてコンサートを中止にする一方、首相補佐官をしている秋葉賢也さんが、お金を集めるためにパーティーを開催し、「準備が整っていたんだから当日に中止にできるはずがない」と開き直り、特にリスクの高いため政府ですら自粛を要請した立食スタイルでメシを食っていたのです。 「東北で感染者は出ていない」とか「時間を短縮した」とか「入口にアルコール消毒コーナーを設けた」などと言っていますが、安倍晋三総理は「自粛しろ」と要請を出したのです。その要請を受けて民間人が自腹を切って動いている時に、秋葉賢也首相補佐官は何をしているのでしょうか。  彼の危機感の無さは、Twitterにも表れていました。 「8割が軽症であり、致死率が2%、過度に不安視することはない」……。2割が重症化するというだけで十分危険ですし、致死率2%というのは若い人たちも含めた数字であり、政治資金パーティーに参加するような中高年の致死率は2%ではありません。ましてや、政治家のパーティーに参加してまで仕事をもらおうという人たちなのですから、あらゆる所に出向いて接触を繰り返している人たちです。東京に行くことも、飛行機や新幹線に乗る機会も多いでしょうから「東北地方は感染者がいない」なんて言い訳は通用しません。国民みんなが気を付けている時に、危機感のないバカタレが政治資金パーティーを開催し、ウイルスを拡散していくようなことがあってはなりません。何の恥じらいもなく「8割は軽症だ」とホザいて、ドヤ顔の写真を載っけているような人物は議員にしてはいけないのです。宮城2区の皆さん、気づいてください!  実際のところ、ただ学校を休校にするぐらいでは新型コロナウイルスを封じ込むことはできないでしょう。安倍晋三総理は矢継ぎ早にどんどん手を打っていかなければならないのに、混乱を招く形で学校を休校にするように要請を出し、その後は専門家からも「なんでいま?」と疑問の声があがった「中国や韓国からの入国制限」をこれまた独断専行で決めました。これなぞは支持率低下を不安視して、自身の盤石の支持層である嫌韓嫌中のレイシストに媚を売るためだけだろうとさえ言われています。  もし日本中に感染が拡大してしまった時には、きっちりと安倍総理に責任を取らせなければいけません。感染者数もきっちり調べるべきでしょう。責任を取らせる際はもちろん、安倍晋三総理の周辺で無能を極めていた議員たちも同罪です。 <文・写真/選挙ウォッチャーちだい>
選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを「チダイズム」にて公開中
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