見当違いな自画自賛、言い訳、告発者を悪者に……。新型コロナウイルス禍の中、自民党議員はどう発言しているか?

石原伸晃さんの何もわかってないツイート

 この国の世襲議員は、まさしく親の七光り以外に見るべきところはないのでしょうか? 橋本龍太郎さんの息子である橋本岳さんにしろ、小泉純一郎さんの息子である小泉進次郎さんにしろ、目も当てられないレベルで、政治家以外の仕事は務まらないのではないかと思うほどです。  そして、石原慎太郎さんの息子である石原伸晃さんもまた同様でした。  いまや日本を9カ国が入国制限をしているのですが、この状況を石原伸晃さんはいわれなき風評被害だ」と言っているわけです。  しかし、現状はミクロネシア連邦やトンガといったオセアニアの小さな島国が中心で、これらの国はあまりに医療が発達していないので、島民に新型コロナウイルスが流行ったら対処できなくなってしまうのです。例えば、サモアでは昨年に「はしか」が大流行し、小さな子供たちがたくさん亡くなりました。こうした脆弱な医療体制しか持てない国では、日本からの入国を制限せざるを得ません。あとは、韓国、タイといった国々だと思いますが、これらの国々は既に国内で感染者が発生している状態であり、さらなる悪化を防ぐために、同じように流行している国からの入国を制限しているわけです。  日本でもネトウヨが「中国全土から入国制限するべき」と騒いでいるわけですから、やっていることは変わりません。いよいよ市中感染が始まっているのに、まだ9カ国しか入国制限をかけられていないなんて、むしろありがたいぐらいの状況だと思いますが、「不安なんでしょう?」と言っている時点で、彼は何もわかっちゃいません。水際対策に失敗し、ダイヤモンド・プリンセス号では感染者を増やす無能ぶりを見せていたわけですから、こんな国を信用してもらう方が難しいに決まっています。

「自民党国防部会」副部会長は新型肺炎よりもハンバーガー

 大西宏幸さんは、大阪1区選出の自民党の衆議院議員です。「日本の尊厳と国益を護る会」の幹事をしていて、日本会議国会議員懇談会、神道政治連盟国会議員懇談会、みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会にも加盟しているので、典型的なネトウヨ議員だと言っていいと思います。  「自民党国防部会」では副部会長をしているそうなので、高らかに「この国を守る」を宣言している人だと思うのですが、国を守るのであれば、まさにこの新型コロナウイルスは、国民の命が奪われるだけでなく、この国の経済がメチャクチャにされてしまう可能性が高いわけで、その影響は既に関西でも出ているはずなのです。今、我々が置かれている状況は「台風上陸真っ最中」と同じだと思うのですが、自民党国防部会の副部会長は、こういうツイートをしていました。 http://twitter.com/onishi_hiroyuki/status/1231440463086804994  まさに今、北海道では市中感染が深刻で、20代の女子学生が意識不明の重体になるなど、高齢者ばかりか、若い人たちの命さえ危機的な状況であるにもかかわらず、国を守る立場にあるはずの議員が「新型ハンバーガー」をツイートして、バーガーキングの思い出に浸っているのです。いつもだったらこういうツイートにも和むのかもしれません。が、今は「台風の真っ最中と同じ状況」なのです。ハンバーガーの思い出を語ってる場合じゃねぇだろ!
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非常時にこそ政治家のツイートをチェックせよ
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