訪日外国人が驚愕。タクシーがタブレットで顔認識して広告表示。根底にプライバシーやジェンダー意識の欠如

「くだらないものばかり」と広告業界への厳しい意見も

 また、こうしたプライバシーやセクシュアリティに関する問題だけでなく、収集したデータの利用法についても厳しい意見が出ている。 「そんなところでまで情報を集めているのに、くだらない広告とかセンスのないCMばっかりなのはなんで? マーケティングをしているのにうんざりするようなものばかりで、集めた情報が役に立ってるとはとても思えない。程度が低すぎて消費者を馬鹿にしてるみたい」(ポーランド人・女性・63歳)  そして、元も子もない話だが、そもそも広告が多すぎるという意見もある。 「日本はどこに行っても広告が多すぎるよ。街中でもそこら中にポスターが貼られて、看板が立っていて、コマーシャルの音声が流れている。見た目にも汚いし、うるさく感じるね。消費者もそういうことにもっと声をあげてもいいと思うんだけど」(フランス人・男性・29歳)  普段は気づかずに生活していても、異なる視点で見ると実はいろいろと目につくことも多い日本社会。わざわざ外国人におもねる必要はないが、特に考えないまま当たり前だと思っていることにも、たまには目を向けてみたほうがいいだろう。  知らず知らずのうちに個人情報を集められたり、広告によって自分が誘導されているかもしれないとなればなおさらだ。 <取材・文/林泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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