迷宮化する「魔都シブヤ」。混乱と低迷にZeebra氏が提言

再開発が続く渋谷。だが、現状の駅構内はまるで迷宮のように入り組み、街は分断。その混乱ぶりは渋谷を愛する人々も認めるほどだ。この状況はいつまで続くのか?

迷宮化する渋谷駅周辺。「空中回廊」完成まで辛抱!?

魔界都市シブヤの光と闇「山手線を降りて新南改札まで歩けっていうんですか?」 「あなたならできるわ」  これは、JR東日本が2月27日まで開催している「機動戦士ガンダムスタンプラリー」誘導ポスターに表記されたセリフだ。
魔界都市シブヤの光と闇

JRのスタンプラリーでは渋谷駅の不便さへの自虐ネタも。だが、いずれは解消される予定だという

 JR渋谷駅のスタンプの設置場所へは山手線ホームから埼京線・湘南新宿ライン新南改札方面へ繋がる連絡通路を歩かねばならない。スタンプラリー参加者たちも「渋谷駅は最大の難所」と語る。  これは渋谷駅の「迷宮ぶり」を逆手に取ったJRの“自虐ネタ”と言えるが、1月3日には東京メトロ銀座線の渋谷駅新駅舎が開業。これで渋谷駅の「迷宮化」にさらに拍車がかかった。井の頭線・銀座線間の移動には倍以上の時間がかかるようになり、大混雑した。
魔界都市シブヤの光と闇

写真上部が1月3日に開業した地下鉄銀座線のホーム

続く再開発への不満は’27年に解消される?

 再開発により、駅構内のみならず街自体が混乱している現在の渋谷。’12年の渋谷ヒカリエの開業に始まる「渋谷駅周辺再開発プロジェクト」の工事が延々と続いており、「混雑している上に通路が狭い」「ぐるぐると階段を上り下りする毎日に疲れた」などの不満の声が聞こえてくる。一体この状況は、いつまで続くのだろうか? 「’18年あたりから’19年にかけての『渋谷スクランブルスクエア』『渋谷フクラス』『渋谷ストリーム』の開業により、完成のメドがつき始めました。これから3月の『東急東横店』の閉館、東京オリンピックを経ての解体工事、そして桜丘町付近の開発が続き、’27年の完成を予定しています」 魔界都市シブヤの光と闇 そう語るのは、渋谷観光協会理事長の金山淳吾氏だ。現在の駅の複雑化や乗り換え時の不便さなどを十分認識したうえで、「この15年くらいの開発期間に、渋谷駅が『使いにくい・わかりにくい・行きたくない』とマイナスなイメージを持つ世代をつくってしまったのは事実。しかし、この再開発は『改悪』ではなく『改善』。現在はあくまで“過程”にいる段階ととらえていただければ」と「未来の渋谷像」を教えてくれた。

不便な渋谷駅はあと7年続く!

 なんと、将来は渋谷駅周辺が「空中回廊」で繋がり、劇的に移動が楽になるのだという。 「現在、実験的に完成しているのは、『渋谷マークシティ』4階の動線を使った道玄坂まで通じる歩行者動線です。将来的には駅ビルを柱に各所を“空中回廊”で繋ぐ『アーバンコア』事業を推進しています。完成すれば、『道玄坂』、『渋谷マークシティ』、JR、銀座線・桜丘町方面、『渋谷ストリーム』まで、すべて平面移動の歩行動線が確保される予定です」  また、冒頭に触れたJR「新南改札」にも変化が訪れるようだ。「東横線の地下化と銀座線の移動により、現在JRの空間を確保している状態。今春をめどに、埼京線・湘南新宿ラインのホームは山手線ホームと並列化する予定です」  渋谷が未来都市化するまでの道のりは、そう遠くはないはずだ。
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夜の渋谷の人口減にZeebra氏も立ち上がる!
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