日本語しか話せない9歳の妹を「在留不可」とする入管法のおかしさ

外国人の人生を狂わせる入管法を変えたい

 ダクシニさんは今、奨学金の受給、授業料免除、そしてアルバイトで生計を立てている。だが留学生の場合、「アルバイトができるのは週28時間まで」と決められている。時給1000円だとしても、月に12万円いくかどうかだ。  さらにダクシニさんはその一部を、スリランカにいる両親に仕送りしているという。両親は国に帰ってはみたものの、就労の厳しさという現実に直面しているのだ。  入管には「経済的に不安定だから定住者ビザが認められない」と言われたが、入管こそがダクシニさんを「経済的不安定にさせた」張本人ではないだろうか。  ダクシニさんには願いがある。まずは「日本語しか話せない妹を日本に呼び寄せること」。そして「外国人の人生を狂わせる入管法を変えて、一般市民の意識を啓蒙し、在留資格のありかたを変えていくこと」だという。 <文・写真/樫田秀樹>
かしだひでき●Twitter ID:@kashidahideki。フリージャーナリスト。社会問題や環境問題、リニア中央新幹線などを精力的に取材している。『悪夢の超特急 リニア中央新幹線』(旬報社)で2015年度JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞を受賞。
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