成功の秘訣はエゴを捨て、模倣に徹し、アレンジを加えること
1年間アルバイトをしても手に入らなかった大金を突然、手にした心境は?
「10〜20万円売れれば上出来、と思っていたんですが……ぶっちゃけ、何に使おうか迷っている状態。まずはパソコンのローンを返済したい。ビジネスを拡大するための情報にも使っていきたいけど、それでも余っちゃう。とりあえず貯めておこうとは思っています」
だが、ネットビジネスを始めて得た、本質的な成功の鍵は他にある。一つは、「いかに模倣できるか」。
「昔から模倣するのは得意で、真似しながら自分のものにするのが強み。フォロワーの多いインフルエンサーのプロフィールや、ブログ記事の構成には全て、法則性があるんです。私は、そのテンプレートに倣って上手くいっただけ。全部が自分のオリジナルの手法だったら、きっと出来なかったと思います。フォロワーのペルソナを想定し、それに対して話しかけるイメージで有益な情報を発信していく。ジャンルを絞って有益なツイートをしていると信頼性が上がって、『いいね!』やRTも増えていきます」
二つ目は、「エゴを捨てること」だという。
「私は本来は目立ちたがり屋で、注目を浴びることに快感をおぼえるタイプ(笑)。でも、ブログを見に来てくれるユーザーは何らかの悩みを解決したくて来ています。だから、私のキャラクターをアピールすることは実は価値がない。一歩下がって、自分の気持ちや考えを聞いてほしいというエゴは全部捨てて、ユーザーに必要と思われる情報だけをギブするんです」
大人顔負けの冷静な立ち回り方と自己プロデュース力である。
ネットビジネスに注力し始めてからは、登校するのは週に2、3日程度となったが、学校には一応、納得してもらっている状態だ。
「学校としては就職してほしいので当初は反対されていたのですが、三者面談でも将来ネットビジネスをすると宣言して、今は休んでももう何も言われなくなりました。ネットで稼ぐのは怪しいというイメージがあるのは確かだし、先生たちの世代は特にそうだと思います。でも、先生もネットビジネス経験があるわけではないし、私の人生に責任を取ってくれるわけでもないので、何か言われてもあまり気になりませんでした」
強く明確な意思を持って、見事学生のうちに成果を出したぴよめっとさん。同じく、ネットビジネスに挑戦したい中高生にアドバイスをするならば?
「中高生でやっている人がまだ非常に少ないので、参入障壁が低い分野だと思います。成功者が増えてくれば、その影響で安易に始めちゃう場合もあるかもしれないけど、遊び感覚でするのだけはよくない。特に将来、これで生計を立てたいなら結果を出すつもりで取り組んでほしいですね。結果が出なかったら経験を生かして就職すればいいし、とにかく学生のうちにやりつくすことが大事です」
友達と遊んだり、恋愛もしたい。そして母への恩返しも
卒業後は進学・就職せず、引き続きネットビジネスを行なっていく予定で、「ユーチューブやブログコンサル、オンラインサロンなど収益の柱をほかにも作って、安定したら次はお金で解決できないことにも取り組みたいです」と抱負を語る。
また一方で、「友達づきあいや恋愛などビジネス以外の生活も大事にしたい」と18歳らしい素顔も覗かせながら、“もう一つの目標”についてもこのように話す。
「母はまだ40代前半ですが、私を育てるために沢山働いてくれたことを知っているので、今後は楽をしてほしい。今でもたまに外食を奢ったりしていますが、卒業したら、本格的に母を養うつもりです」
「雇われたくない、女も自力で稼ぎたい」。
ツイッターのプロフィールでも、そう標榜しているぴよめっとさん。女手一つで育ててくれ、ネットビジネスの道筋も作ってくれた母への恩返しをしたいという思いも、大きな支えになっている。
<取材・文/
YongRa Ahn>