恋人がいない人が約7割。欲しくてもできない理由では「自信のなさ」の男女差浮き彫りに

結婚も出産もしない時代

カップル 高まる生涯未婚率に、毎年のように過去最低を更新する出生率。「サザエさん」や「クレヨンしんちゃん」のような家庭像が当たり前だったのははるか昔。結婚や出産をしないことは、もはや人生のひとつの選択肢として定着している。  なぜ結婚や出産は選択されなくなったのか。  株式会社リクルートマーケティングパートナーズが恋愛や結婚についての詳細を把握するためのアンケート調査「恋愛・結婚調査2019」を実施。20歳から49歳の未婚男女2400人から回答を得ている。同調査から、未婚率の上昇・出生率の低下といった現在問題とされていることの根本に何があるのかを考えたい。

恋人がいる人の方が少数

 はじめに、現在の恋人の有無についてのアンケート結果を紹介したい。  男女全体で、現在恋人がいない人は全体の67.9%。つまり約7割が独り身ということになる。街にはたくさんのカップルが溢れているように見えるが、もはや恋人がいる人の方が少数派のようだ。  また、全体の29%は現在恋人がいないだけでなく、これまでに一度も異性と付き合ったことがないと回答している。  一度も異性と付き合ったことがないと答えた割合は男性の方が大きく、男性全体の33.8%に上る。年齢別で見ると20代が39.5%と最も高く、年齢が上がるにつれて数値は低くなっていく。  女性は男性ほど数値は高くはないが、全体の22.9%が恋人がいたことがないと回答。また、女性と男性では年齢別での結果に多少の違いがある。女性は30代がこれまで恋人がいたことがないと回答した人の割合が最も高く25.3%。他の年代も概ね横ばいと言える。  女性の場合は必ずしも年齢との関係はなく、年齢が上がれば異性と付き合う経験をする人が増える男性とは多少事情が違うのかもしれない。  男女ともに恋人がいない人が少なくないことがわかったが、異性と付き合うことに興味がないかというとそうではない。次のアンケート結果を紹介したい。
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若い人ほど恋人への興味関心あり
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