今年は続編ものでかなり懐かしい名前が公開リストに並んでいる。
トム・クルーズ自身が再び主演する『
トップガン マーヴェリック』は34年振り、
エディ・マーフィーの『
星の王子ニューヨークへ行く』は32年ぶり、
キアヌ・リーヴスのおバカ・コメディ『
ビルとテッド』シリーズが29年ぶり、
ウィル・スミスのアクション『
バッドボーイズ フォー・ライフ』と
リース・ウィザースプーンのコメディ『
キューティ・ブロンド3』はいずれも17年ぶりだ。
ファミリーものでは、ディズニーがアジアン・ヒロイン『
ムーラン』の実写版、ピクサー・アニメの新作『
2分の1の魔法』で、日本でも春先には公開となる。
大物監督の作品では、
クリストファー・ノーラン監督の新作アクション・スリラー『
TENET テネット』、SF界の新たな寵児となりつつある
ドゥニ・ヴィルヌーヴのカルトSF小説『
デューン』のリブート、さらに、古典ミュージカル『
ウエスト・サイド物語』が
スティーヴン・スピルバーグによるリメイクで登場予定だ。
アメドラに関しては、現在この業界を沸かせているネットフリックス、そして、欧米圏のケーブル局の最大手HBOの今年発表の作品を紹介していくことにしよう。
ネットフリックスではまず、『
ラ・ラ・ランド』のヒットで知られる監督
ダミアン・チャゼルが手がけるミュージカル『
ジ・エディ』が新シリーズとしてはじまる。ポーランド映画『
COLD WAR あの歌、2つの心』の演技で国際的に注目された女優
ヨアンナ・クーリクが主演のひとりをつとめる。
『
アメリカン・ホラー・ストーリー』の作者、
ライアン・マーフィーは『
Ratched』で70年代の名作『
カッコーの巣の上で』で
ジャック・ニコルソンと対立する悪役、ラチェッド看護士の若き日を描く。
また、90年代にラテン音楽界を席巻しながら凶弾に倒れた伝説の女性歌手
セレーナの生涯を描いた新シリーズも製作予定。現在も長期放映され人気のアメドラ『
グレイズ・アナトミー』の作者、
ションダ・ライムスの新シリーズも予定があるという。
日本人としては、『
攻殻機動隊』シリーズの新作アニメ、『
攻殻機動隊 SAC_2045』がはじまることにも注目したいところだ。
HBOでは、
スティーヴン・キング原作のミステリー『
The Outsider』の放送がはじまったばかりだが、今年はこの他にも
ヒュー・グラントと
ニコール・キッドマンのハリウッド映画並みの豪華主演による『
The Undoing』、『
Fleabag フリーバッグ』でエミー賞、ゴールデン・グローブを総なめにした才女、
フィービー・ウォーラー=ブリッジの手がける『
Run』、日本でも人気だった『
Dr.HOUSE』の
ヒュー・ローリー主演の新作『
Avenue 5』などが放送される。
洋楽、洋画にアメドラと注目作が目白押しの一年となりそう。果たして、これらの中で話題をさらうのは、いったいどの作品になるのか?
<取材・文/沢田太陽>