パパが1年半、ほぼ毎日保育園の送迎をしてみて感じた3つのメリット

父親の育児 現在2歳7か月の息子は、生後10ヶ月の時に保育園に入園しました。2018年4月の入園以来、ほぼ毎日の送迎は父親の私が担当しています。パパが送迎する姿を見かけるようになってきたとはいえ、世間では「保育園の送り迎え=ママの担当」とのイメージの方が強いのが実情です。  パパの送迎率が低い理由としては、仕事の多忙さやなんとなく保育園に行きにくいなど様々な要因が考えられます。でも筆者は、これまでの送り迎えを通じて保育園送迎の楽しさを感じており、「お子さんの送り迎えをするパパが増えたらいいのにな」と常々思っています。  そこで、1年半にわたって送迎を続ける中で感じた、パパ目線から見る「送迎のメリット」を書いてみます。

メリット1:子どもと楽しい時間を過ごせる

 筆者の自宅から保育園までは、自転車で片道約15分。息子を預ける時間を含めると20分ほどの時間は、息子との大切な一時です。  自宅の室内でも息子とはよく遊びますが、外の風を浴びるのはまた格別です。日の光、風の匂い、草花の色合い、雨や雪といった天候の変化など、屋外には様々な刺激があります。春の花や新緑の美しさ、梅雨の雨、夏の日差しや蝉の声、秋には虫の音に葉っぱの色づき、冬はクリスマスツリーやイルミネーションと、季節の変化も楽しみました。  自転車をこぎながら息子と一緒に「きらきら星」を歌ったり、「道路に消防車がいるね、あっちはパトカーだ!」など、彼が大好きな自動車について話したりしています。  「お空に見える雲の形がかわいいね」「今日は雨が降りそうだね」と言葉を投げかけても、昔の息子はあまり理解できず「アー、アー」と返すだけでした。ところが成長するにしたがって「くも、かわいいね!」「あめ、ふるよ?」など、どんどん上手に会話ができるようになってきました。ふとした瞬間に彼の成長に触れると、感動します。  雨の日の送り迎えは、「濡れるし面倒だなぁ」と思う時はあります。でもレインコートに長靴を履いて、「ゆきんこ」ならぬ「あめんこ」になった息子が水たまりをキャッキャと踏みしめる可愛い姿には、思わずにっこりしてしまいます。  1日の中の限られた時間を息子のために使う。その20分は、息子とふたりきりの楽しいコミュニケーションタイムなのです。

メリット2:自宅では見られない姿を発見できる

 子どもにとって、日中の活動の場は保育園です。たくさんの園児や保育士さんに囲まれ、さまざまな遊びをして毎日を過ごしています。また子どもなりに人間関係をつくり、社会性を身に着けています。  自宅とは全く違う環境で過ごすことで、「え、こんなことができるようになったの!?」と成長を目の当たりにすることがあります。  息子が0歳児クラスにいた時の話です。彼は一人で黙々と遊ぶタイプだったため、周りと馴染めているか不安でした。しかしある日保育園に息子を預けたら、彼が複数の園児の輪にニコニコしながら入っていき、遊び始めました。知らない間にお友達ができていたんだなと、ジーンとしたことを覚えています。  また当日の様子は、お迎え時に保育士さんが伝えてくれます。「今日はお友達と絵本の貸し借りをしていましたよ」「園外保育で木の枝や葉っぱに興味を持っていました」といった感じです。  保育士さんと子どもの状態について話しやすくするには、普段から良い関係を築いておくことも大切です。仕事上の関わりとはいえ、人と人との関係は信頼で成り立つものです。毎日の送迎によって「自分は子育ての当事者なんだ」という意識が持てるのもメリットですね。
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メリット3:親である実感を持ち続けられる
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