新幹線への特大荷物には予約が必須に。2020年、注目の鉄道関連トピック

荷物の持ち込みでトラブル続出!?

東海道新幹線への特大荷物持ち込み予約制へ  「新路線や駅の開業など明るい話題も注目されそうですが、意外と多くの人に影響がありそうなのがこれだと思います。今年5月から、三辺の合計が161〜250cmの特大荷物を東海道・山陽・九州新幹線に持ち込む場合には事前の予約が必要になります。各車両の最後尾座席の後ろにあるスペースを特大荷物を置くスペースとして活用するとか。いままでそのスペースを愛用していた人にとっては困り物かもしれませんし、予定がギリギリに決まった場合には予約できずに困る人も出てきそうです」  予約なしで特大荷物を持ち込んだ場合は持ち込み料として1000円徴収されるとか。知らずにうっかり特大荷物を抱えて乗ってしまい、車掌とのあいだでトラブルになるケースも増えそうで心配だ。ちなみに三辺の合計251cm以上の荷物は従来より持ち込み不可。

ドライバーレスが急速に普及

鉄道も本格自動運転の時代へ  「2018年から2019年の年末年始にかけて、JR東日本が山手線での自動運転の試運転を行いました。そして2019年末にはJR九州が香椎線での自動運転試験を実施。JR九州は、2020年中には営業路線でも自動運転をスタートしたい考えを示しています。当初は国家免許を持った運転士が乗務しての自動運転ですが、JR東日本もJR九州もいずれは運転士資格を持たない乗務員による“ドライバーレス”を実現したいとか。車両故障や事故などへの対応が気がかりではありますが、すでに鉄道業界にも“運転士不足”が忍び寄っており、ドライバーレスが可能かどうか、まずは自動運転の成果に注目です」  すでに地下鉄や新交通システムでは自動運転・無人運転が行われているが、これらは踏切がなく全駅にホームドアが設置されている路線でのもの。JR九州の自動運転は踏切アリ・ホームドアなしの路線での挑戦だけに、成功すれば本格的な鉄道への自動運転普及の第一歩になりそうだ。  2020年もまだはじまったばかりで、何が起こるかはわからない。1年が終わって振り返るときに、今回取り上げた明るいニュースだけでなく暗いニュースを多く取り上げることにならないよう、祈りたいものである。 <取材・文/HBO編集部>
1
2