サーファーが「趣味とセンス」をフル活用。格安物件再生投資の「ドミナント戦略」に勝機あり!?
あらかじめまとまった資金がないとスタートできないイメージがある不動産投資だが、実は限られた元手でも十分に勝負できる手法は存在する。キャッシュも経験値も今はまだ乏しい「持たざる者」でも、大きな成功を狙える手段を先駆者たちに聞いた!
’16年から不動産投資を開始、戸建て7棟、区分1室、アパート4棟15室 計23室を保有し、月の家賃収入は100万円を超える菊地美佳氏。趣味のサーフィンとDIYを武器に安定の賃貸経営を実現している菊地氏だが、そのスタートは競売物件だった。
「以前からサーファーに人気の街、鎌倉に自宅を持ちたいと思っていたところ、ずっと気になっていたマンションの一室が競売物件として売りに出たのを見たのがすべての始まりでした。不動産投資や競売の仕組みについてネットで調べて、さらに競売で有名な不動産投資家の藤山勇司さんのスクールで不動産投資についてイチから勉強をしました。その後、『自宅より貸家を優先』と方針転換を決意。マイホームは一旦後回しで、まずは収益物件を探していくことにしました」
そこでも役立ったのが12年続けている趣味のサーフィンだったという。
「千葉県のサーフスポットに以前から通っていたため、このエリアは東京のサーファーが拠点や別荘を持ちたい需要があることをずっと前から知っていました。初めての不動産投資、しかも難易度が上がる競売ではありましたが、土地勘があることは不動産投資を開始するうえでの自信に繋がりましたね。サーファー向け物件だと経済的に余裕がある入居者からセカンドハウスとしてニーズがあり、しかも東京に準じた家賃設定も可能。地域相場よりかなり高めの家賃が期待できるという大きなメリットがありました」
あらかじめ地の利が期待できる地域に絞ったうえで物件を格安に手に入れるための手段として菊地氏は競売を最終的に選択。
「最初の物件は競売の落札金額が143万円210円。それにDIYの材料費が約50万円、職人さんに外注した分が約140万円だったのでトータルで333万円ほどかかりました。現在は6万8000円で貸しているので利回りは24.5%です。競売は間に入ってくれる業者がいない分、落札後に自己責任で進めないといけないデメリットもありますが、物件が相場よりもかなり安値で手に入ることは間違いないですし、1軒目で経験がないから無理ということはありません」
仕組みさえ理解できていれば「競売物件」デビューも問題なし
趣味で得た土地勘を活かして「ドミナント戦略」
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