空き家だった実家を皮切りに「ボロ戸建て」投資が大成功。その秘訣とは?

ボロ物件を思い切って新築にして賃貸に

 その後、八王子市の戸建て、川崎市のアパート付き戸建てと、マッツン氏は順調に所有物件を増やしていく。

川崎市に購入したアパート付き戸建て(右がリフォーム後)。「購入後には外壁を塗り替えるなどのリフォームを行い、当初はあった空室も半年後にはすべて埋めることができました」と当時を振り返るマッツン氏

「川崎の物件は僕にとって初のアパート物件でしたが、単身向け物件のこともあり、入退去が頻繁なうえ、クレームも多い。戸建てと比べて運営は大変でした。さらにボロ物件をコツコツ買う一方で、新築戸建ての検討も開始。新築の戸建てでも利回り10%を達成している富山県の不動産投資家であるふんどし王子さんの事例を知り、北陸の手法を関東で再現したくなりました。出口戦略として実需に売れる点にも魅力を感じたんです。それで物件探しを始めましたが、関東近郊の価格帯で利回り10%はなかなか難しく、苦戦しました」  しかし、そんな中、ある物件とマッツン氏は出会うことになる。

柏市に購入した戸建て。購入時は家屋に蔦が生い茂げ、建物の痛みもかなり激しかったために建て替えを決意した

「千葉県の柏市内の戸建てだったのですが、状態が非常に悪かったこともあり、言い値の105万円で買えることに。建物を直すにはお金がかかりすぎることもあり、思い切ってその土地で新築に挑戦することを決めました。この地域は大手企業があるので、家賃補助などがあることを見越して高めの家賃を設定。そうすることで利回り10%を狙いにいきました」  マッツン氏にとって初めてとなる新築物件だが、特別難しい点はなかったと振り返る。

柏市に購入した戸建てを建て替え。「新築した物件は低価格の注文住宅を得意とする業者さんに発注することにしました」とのこと

「このあたりは新築戸建てが安くて2000万円くらいで買えるエリアなんです。それでも転勤や会社からの家賃補助がある人は、多少家賃が高くても希少な新築戸建て賃貸を選ぶのではと考えました。今まで買ってきた中古物件と違い、新築物件は設備トラブルなどに怯えなくて済むのがすごくいいですね(笑)。今後も条件があえば新築にももっと挑戦したいです」

無理に高利回りを狙う必要はない

 自身は利回りにこだわりながら投資家としてのキャリアを重ねてきた一方で「無理に高利回りを狙う必要はない」ともマッツン氏は語る。 「関東圏であれば実質利回り10%でも投資としては十分成功といえます。むしろ見た目の利回りの高さに惑わされて物件を選んでしまうと、客付けや将来的な売却の際に苦労することもあるので注意が必要です」  東京在住でもスタートしやすい関東近郊物件への投資。手堅く利益を上げる方法は確実に存在するようだ。 <一発逆転不動産投資3箇条> 1 一定の基準を設けたうえで合致する物件をひたすら探す 2 家賃補助なども見据えてあらかじめ価格設定を行う 3 見た目の利回りに惑わされず物件のニーズを総合的に判断

多くの物件に足を運び、実際に自分の目で見てきたことで経験値が増し、「以前なら確実に見送っていたような物件が最近では購入対象になるケースが増えました」と自らの変化を明かすマッツン氏。雨漏りにより天井から家屋の骨組みが露出している物件でも検討対象に

【マッツン氏】 ’11年、『ビッグトゥモロー』の赤井誠氏の記事を読み、不動産投資を開始。現在も会社員の傍ら、ボロ戸建てをメインに投資を続ける。Twitter:@tep101
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