格安物件でも、こうすれば勝負できる!?<100万円からの不動産投資>

格安物件購入はここを見ろ!

「特に重視するのは水回り。水回りは直そうと思うとどうしてもお金がかかってしまいます。逆にパッと見が悪くても水回りが老朽していなかったら、むしろチャンスです。最近、こういった格安で出回るのは相続物件が少なくないのですが、その場合でも意外に水回りがちゃんとしていることがあります。ご夫婦のどちらかが亡くなったあと、一人暮らしで事故が起きることを懸念した子供が援助してリフォームしているケースが多いようです」  こうして現在はアパート4棟、戸建て19棟を所有する大家となった遠藤氏だが、中にはさらに衝撃的な価格で入手した戸建てもあると明かす。
’19年に入手した「1万円物件」のひとつ

’19年に入手した「1万円物件」のひとつ。リフォームに多少の手間と費用はかかるものの、利回りは圧倒的な数値となる

「’19 年に入って3棟、1万円で入手した物件があります。いずれも持ち主の方は税金などの負担感もあり、さっさと手放したいけど、なかなか売ることができない物件でした。さすがにこのレベルの物件になると多少はコストをかけてからの客付けにはなりますが……。さらに最近は『80万円つけるからもらってくれ』という物件もありました。修繕費用などを考えれば、80万円以上はかかってしまいますが、それでもありがたい話。将来的にはこれらの物件も4万~6万円程度で貸すことができると考えています」
なんと「80万円付き」で入手した物件

’19年11月に「マイナス80万円」で購入した物件。驚くべき取引だが、この物件の想定家賃は4万5000円とのこと

まずは「空き家バンク」などから始めるべし

 圧倒的な安価でできるボロ家への投資だが、すぐにマネできるものなのか。 「いきなりはこういった物件を手に入れるには相当難しいかと思います。不動産会社さんも売ったあとにクレームを入れられるのを一番、嫌がるので、自分のようにボロ家を再生して客付けした実績のあるところに相談を持ってくるわけです。なので、これから始めたい方は市場に流通していたり、『空き家バンク』で手に入るボロ家からまず始めて実績をつくっていくのがおすすめ。空き家は全国的に問題になっているので、こういった投資手法のチャンスは日本中にあるはずです」  社会問題も視点を変えれば投資にチャンスになるのだ。 <一発逆転 不動産投資3箇条> 1 物件の仕入れの際は「土地値以下」が基準 2 ボロ家でも臆せずに水回りの状態を確認 3 不動産会社から信頼される大家になる 取材・文/小林義崇 栗林 篤 ※物件情報は2019年11月28日時点
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