自治体直営の山村留学センター所長が入寮児童と保護者にレリハラ/不適切宗教勧誘か(後編)

娘を思う母親の気持ちにつけ込んだレリハラ

 離れた地で暮らす娘を思う母の気持ち、そこにつけ込むような“交換条件”を持ちかけた所長の言動は糾弾されて然るべきものだ。立場を利用した宗教勧誘・レリハラはいかなる理由があろうとも容認されるものではない。  自治体は直営施設で起こった今回の不適切な宗教勧誘に対し、事実関係を調査した上で厳正に対応すべきである。そして天理教は教会長という地位にある者が起こした今回のレリハラ問題にどう対処するかで教団としての姿勢が問われることになる。 ※岩国市及び天理教からの正式な回答が得られ次第、本記事に追記もしくは続報する。 <取材・文/鈴木エイト(ジャーナリスト)>
すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表~主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教カルトと政治というテーマのほかにカルトの2世問題や反ワクチン問題を取材しイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)、『日本を壊した安倍政権』(扶桑社)
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