市場参加者の「心理」を読めば、無駄撃ちが減る時間帯は自明。10万部超のFX本の著者、田畑昇人氏に聞く

「偏り」の程度は「ニュースの見出し」で判定せよ!

 ランダム性を低下させてくれるのは時間だけではない。もうひとつ重要な要素となるのが需給だ。 「ポジションの偏りは必見。いずれかに偏っていたポジションが巻き戻されると大きな動きが発生し、ランダム度が大幅に低下します。’19 年2月、英ポンド/円は7営業日で10円上昇しました。これはポジションの偏りが導火線となった」  偏りの程度はニュースの見出しを参考にしよう。 「『過去最高水準』や『○年ぶり』といった言葉が見出しにつくと要注意。’19 年の英ポンドも過去最高に迫る水準まで売りが溜まっていました。ここまで売りがふくらむと急落するのは難しい。逆に、ちょっとした材料が売りポジションの買い戻しを誘発し、上がりやすくなる。こうした踏み上げ相場はランダム性が低下する場面。ポジションが大きく偏っている通貨があれば、監視しましょう」  FX会社が公表する売買比率やオープンポジションもチェックしておこう。 【田畑昇人氏】 大学在学中にFXを開始するも、元手を溶かした苦い思い出を糧に、日夜研究に没頭。「時間帯への意識」「ダウ理論」そしてオアンダが公開しているポジション情報から相場の心理を読み解くことを軸にしたトレード手法を編み出し、勝ち組トレーダーの仲間入りを果たす。公式ブログでは使用しているインジケータや参考になった書籍の情報も公開している。
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公式ブログ:https://shototabata.com/

武器としてのFX

ベストセラーとなった「東大院生が考えたスマートフォンFX」の著者が
たどり着いた答えは、VIX指数だった。
相場の恐怖感を表すこの指標をいったいどのようにトレードに生かすのか。
初心者~中級者向けだった前著より一歩踏み込んだアップデート版は、
タイトル通りすべてのトレーダーの武器となるだろう。