「シーンは大きくなったけど、ジャンルの溝は深まった」AYA a.k.a. PANDAと語るMCバトルの未来<ダメリーマン成り上がり道#25>

MCバトルでも“パリピの光る棒”を振れ!

正社員:「あとアヤパンのお客さんと戦極のお客さんがぜんぜん違うのは、それだけ日本語ラップのシーンが広がったからだとも思う。たとえば釈迦坊主みたいなオシャレ系のラッパーは、アヤパンの客層と年齢層は一緒でも、全然ハコと人種が違いそうだし。そこにいるお客さんがMCバトルの現場を楽しめるかというと、かなりハードルは高いと思うし」 AYA:「私、思いつきましたよ! パリピがクラブで使っている光る棒をMCバトルでも導入すればいいんじゃないですか? 」 正社員:「判定するとき、赤と青のどっちかで上げてもらうとかね」 AYA:「そんな使い方しないから(笑)」 正社員:「やっぱりアヤパンのお客さんはパリピなんだなぁ。道端で声かけてくれる人もパリピが多い? 」 AYA:「結構パリピですね」 正社員:「俺に声かけるヤツは、もうマジで……」 AYA:「オタクみたい?」 正社員:「(笑)うん。マジで99%、メガネ、黒髪でガリガリ」 AYA:「でも私に声をかけてくれる人では、普通のカッコの大学生とかも増えてきたし、そのあたりはホント広がったなと思う。わかりやすくHIPHOPファッションしている人は前もいたけど、そうじゃない人も増えてきたから。『チョー普通のコじゃん!』みたいな」

アヤパン×正社員の着地点は2人のエース?

――これが対談の最終回ということで、今後のお互いに期待することを教えて下さい。 AYA:「イベントに私をライブゲストで呼んでくれるのをずっと待ってます!」 正社員:「でもアヤパン、今はギャラがすごく高いらしいから」 AYA:「でも昔は『すげー人気になって、オレから高いギャラを取ってくれよ』って言ってましたよね正社員:「言ったと思う(笑)」 AYA:「でしょ? でも、呼んでもらえないのは、まだ人気が足りないってことですかね」 正社員:「正直、俺らのイベントに出てもらっても、もう何もアヤパンの役に立てないと思うんですよ。全然お呼びしたいし、何かリンクできる場所は作りたいんですけどね。シーンが大きくなったのはいいことだけど、ジャンルごとの溝が深まっている感じがあるし、そういう枠をぶっちぎった何かをしたいから。でも、昔に俺とアヤパンが一緒にやってたイベントの同窓会的なこと、例えばFruitPonchiをやっても、アヤパンのファンは喜ばないでしょ?」 AYA:確かに!正社員:「『確かに!』じゃないよ(笑)。そうだなあ。アヤパンのファンも聴いてるt-Aceと、我らがパリピ代表ACEも呼んで合同でイベントやりますか」 AYA:「それ最高! やりましょう」 【AYA a.k.a. PANDA】 ‘17年11月1日に配信リリースした「甘えちゃってSorry」のMVが数百万再生回数を超える大ヒットを記録したフィメールMC。最新楽曲は7月リリースの「死んでよBABY」
戦極MCBATTLE主催。自らもラッパーとしてバトルに参戦していたが、運営を中心に活動するようになり、現在のフリースタイルブームの土台を築く
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