タイに「煽り運転」という言葉はない!? その理由は煽り運転以上にヤバかった

「銃」社会では、煽り運転どころじゃない事件にまで

当て逃げも日常茶飯事

タイでは当て逃げなども日常茶飯事

 日本で言うところのあおり運転が「日常茶飯事」のタイ。しかし、それらのあおり運転がより深刻なトラブルになる要因がある。  それが、以前にも書いたが、タイが銃社会であるという点だ。  タイは銃社会で、誰がなにを車内に隠しているかわからないという怖さもあるのだ。数年前には、空港へ出勤しようとしていたタイ人が運転中に高速道路でなにものかにあおられ、後ろから発砲された事件もある。死傷者はなかったものの、いつ何時、こういったことに巻き込まれるかわからない。  だから、タイでは交通マナーが悪いわりにはクラクションはあまり使われない。日本と同じで、クラクションもまたトラブルの元であり、相手がどんな人が見えない以上、ちょっかいを出さない方が無難なのだ。  このように元は小さな誤解やちょっとした煽り運転だったものが、最悪は殺人事件にまで発展する。そのため、煽り運転そのものが霞んでしまうのである。それがタイの危険運転の現実だ。  もちろん、誰にも迷惑をかけず、紳士的に運転していればトラブルに巻き込まれることはまずない。ミラーなどで周囲を確認し、危なそうな輩が来たと思ったらさっと道をあけてあげれば危険運転の被害のほとんど避けることができるのは日本と同じである。 <取材・文・撮影/高田胤臣>
(Twitter ID:@NatureNENEAM) たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
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