「最後」のJR四国松山運転所一般公開、大コーフンの廃品販売と鉄道模型展示
今回も前回に引き続き、移転前の現地では最後の一般公開となった、JR四国松山運転所一般公開について写真を主体にお伝えします。
時間は残すところ30分ほどですが、運転所一般公開名物の鉄道廃品販売を見に行きました。他の会場では屋外で行っていますが、この日はお昼過ぎまであいにくの雨だったためか建屋の一階室内でやっていました。
鉄道廃品は、鉄道会社で使わなくなった消耗品や備品、部品がこういったイベントや販売会社経由で販売されるもので、有名どころは懐中時計です。筆者は、国鉄時代のネジ巻き式の懐中時計を使っていましたが、24時間に一回ネジを巻かないと止まる仕様のために手放してしまいました。毎日の点呼の際に時間を合わせますのでその前に必ずネジを巻くために24時間と少しでネジが切れるのでしょう。いかにも合目的的で素晴らしいのですが、一般人の使用には、夜更かしして寝坊すると時計は止まっているし、出勤中に時計を見ると止まっているので実用性がありませんでした。国鉄末期からJR時代になるとクォーツ式になりますのでネジ巻きすることはありません。鉄道会社のイベントでの廃品販売ではだいたい一万円前後の相場ですので、中古とは言え丈夫なのでお勧めです。電車でGoなどのトレインシュミレーター用のマスコン(マスターコントローラー)の穴にぴったりはまります。
廃品販売の部屋に入ると、まだ人がたくさんいましたので、写真はあまり撮れませんでした。実は、高知運転所の廃品販売があまりに凄いので期待していなかったのですが、いきなり入り口に矢羽根付き転轍機標識が鎮座していました。これは、不意を突かれました。おいおいいくらだいとみてみると、なんと目の前で売れてしまいました。鉄道備品は、鉄の鋳物で凄く重いのですが、どうやってもって帰り、何処に置くのかは、長年の疑問です。
勿論子供でも買えるものも置いてありますが、人気は懐中時計、運転士さんや車掌さんの使っている鞄、サボ(行先標)、ヘッドマーク(愛称板)、方向幕、 スタフ(乗務行路表)あたりなのですが、時計や鞄は、だいたいお昼過ぎには売り切れてしまいます。
閉会直前なので売れ筋は残っていませんでしたが、高いサボや方向幕、ヘッドマークは残っていました。またスタフは安いのですがたくさんおいてあるので十分に残っていました。他には自動起こし装置一式や部品など、狭い割には結構残っていましたが、人が多くて近づけませんでした。
しかし、今回も軍資金がありませんでしたので、筆者は何も買えませんでした。
筆者は、スタフやダイヤグラム、運行表、サボ、ヘッドマーク程度は持っているのですが、方向幕は数万円が相場で手が出ません。
都心部での一般公開イベントでしたのであまり期待していなかったのですが、規模の小さい割には掘り出し物や変なものも多く結構楽しめました。南伊予へ移転後は、とても広くなりますし、南予には古い路線が多いので移転後の来年以降に期待です。
ファン垂涎。ディープな廃品販売
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左手前の入り口が鉄道廃品販売会場
撮影時は閉会後だったのですでに看板が裏返してある。鉄道模型展示は3階。建屋に壁には展示写真が所狭しと貼ってあるが写真パネル展示会場が確保できなかったのだろう(撮影:牧田寛)
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筆者がかつて使っていた二代目鉄道懐中時計2016/02/05撮影 牧田寛
JR版のネジ式(JR初期もネジ式は残っていた)
丈夫で正確、鉄道運転ゲームのコントローラーにぴったりだが24時間でネジが切れてしまう
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売り物の矢羽根付き転轍機標識
橙色に黒斜線は「反位」で転轍機が閉じており停止を意味する
青色に白横線は「定位」で転轍機は開いており進行を意味する
凄く重いのに目の前で売れてしまいました(2019/10/19撮影 牧田寛)
軍資金がなく筆者はなにも買えず……
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