共通テストの採点者はおよそ1万人に上るとされている。採点の業務を受託した
ベネッセホールディングス子会社の「学力評価研究機構」は、採点者に大学生や院生のアルバイトも含まれると明かした。
立憲民主党の初鹿明博衆議院議員は、「短期間で採点を終わらせるため、事前に採点者に研修をするというが、
採点者から情報が漏洩する危険はないのか」と批判する。アルバイトを含めた1万人もの採点者から情報が一切漏れないと考える方が難しい。やはり50万人規模で記述式の試験を実施することそのものが無理なのだろう。
立民と国民民主党、共産党、社民党の野党4党は11月14日、記述式の試験の導入を中止する法案を衆議院に提出した。英語の民間試験は見送りになったが、共通テストの実施が中止になるまでは追及を緩めない構えだ。
<取材・文/HBO編集部>