「桜を見る会」、政府は「問題ない」と言ってたのになぜ「中止」? 追及の手を緩めるな

来年度の桜を見る会中止を会見で発表する菅官房長官

政府インターネットTVより

「桜を見る会」問題で逃げを打ち始めた安倍政権

 11月8日の参議院予算委員会で、共産党の田村智子議員が指摘して以降、安倍首相に招待された地元支援者らがブログ記事を続々削除するなど大いに波紋を呼んでいる安倍首相主催の「桜を見る会」問題。  当サイトでも、田村議員の質問に安倍首相がしどろもどろになった様子を文字起こしと赤信号話法分析で可視化したり、過去の招待客の中に統一教会(現名称・世界平和統一家庭連合)の関連団体の人物が含まれていたこと、またこの件が有権者に突きつけている本質的な問題などについて記事にしているが、ここに来て安倍政権サイドは「逃げの一手」を打ち始めた。  公金の恣意的かつ私的流用の疑いや、政治家が自分の後援会メンバーなど自分の支持者を公金で接待しており、公職選挙法違反の疑いが濃厚である点が問題であるにも関わらず、追及する野党が予算委員会の集中審議を求める野党側に対し、与党側は「問題がなく応じられない」として、説明すら行わない方針を打ち出している。(参照:NHKニュース

菅官房長官が来年度の開催中止を発表

 さらに、ここに来て菅義偉官房長官は午後の会見で総理主催の「桜を見る会」の来年度開催を中止すると発表した。  この決定に、ネットでも異論が続出している。  立憲民主党の福山哲郎議員は、”全く理解できません。「桜を見る会」を中止にする前に、なぜ、総理の後援会が数百名も参加して前夜祭を行い、「桜を見る会」に出席出来たのか、その支出内容も含めて全貌を明らかにすることが先決です。”とツイート。  当サイトにも寄稿するGEISTE氏も”会の開催自体はだれも問題視しておらず、招待者の選定方法が不透明だったり、前夜祭と抱き合わせされてたりとか、首相はじめ与党議員による公的行事の私物化が一番の問題なんだが。まあ安倍ちゃんはしれっと「中止にしたんだからいいじゃありませんか」とか言うんだろどうせ。”と怒りを顕にしている。  舛添要一氏もツイッターで“来年度の「桜を見る会」は中止。批判を受けて即決。二大臣の更迭と同じ手法。対応は早いが、何も解決したわけではない。芸能人も功績というより政権の景気づけのために招かれていた。有識者はもっと酷く、右翼的応援団が主流。だから、私は1回出ただけで二度と行かなかった。もう廃止したほうがよい。”とツイートしている。 この点について、本サイトの執筆陣である千葉商科大学基盤教育機構准教授の田中信一郎氏はこう語る。 「「中止するのは結構ですが、それで説明責任を逃れられるわけではありません。これまで実施した会について、徹底した情報公開と説明が必要。さらに、中止判断についても、説明が必要です」  しかも、この決定を安倍総理は「私の判断で中止しました」と、あたかも「自分の手柄」のように言い放ったのだという。(参照:産経新聞)  それは「私がこれ以上追及されるとまずいと判断したから中止でお茶を濁しました」という意味なのだろうか? 正しく言うならば、「私のやったことのせいで中止になりました」ではないか?
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問題がないなら名簿と選定基準を明らかにして来年もやればいい
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