社長の出身大学、日大が9年連続1位。国立大で初のトップ10入りしたのは?
東京商工リサーチは10月下旬、社長の出身大学に関する調査の結果を発表した。同社の企業データベース約379万社の代表者データから、出身大学を集計した。
社長の出身大学トップは、日本大学が2万1581人で9年連続トップだった。日大は、学部・通信教育部で計7万4617人(2019年5月1日時点)の学生を抱えるマンモス大学。卒業生は、およそ118万人に上っているという。学生の数が多いため、社長になる人も多くなるようだ。
2位は慶應義塾大学の1万650人、3位は早稲田大学の1万441人だった。以下、明治大学(8525人)、中央大学(7807人)、法政大学(6296人)と続く。上位6校はいずれも首都圏の私立大学だった。
関西からは7位に近畿大学(5893人)、9位に同志社大学(4967人)がランクインした。国立大学で最も順位が高かったのは、10位の東京大学(3953人)だった。東京商工リサーチによると、「国公立大学がトップ10に入ったのは、調査を開始以来、東京大学が初めて」だという。
関東・関西以外の大学では、福岡大学が3185人で16位、愛知学院大学が2654人で18位だった。
企業所在地別に社長の最多出身大学を調べた。北海道では北海道大学出身者の社長が最も多く、宮城県では東北学院大学出身の社長が多かった。
しかしそれ以外の東日本の都府県では、軒並み日大出身者が最多だった。東京商工リサーチは、日大がマンモス大学であるだけでなく、「全国各地の付属校・系列校から地方の企業経営者の子息、子女が大学へ進学し、卒業後に事業を継承」していると指摘する。
日大は、都内に第一高等学校・中学校などを擁するだけでなく、栃木県や茨城県、長野県、長崎県、宮崎県などにも付属高校・中学校を持っている。地方から日大に進学し、卒業後にUターンして社長になる人が多いようだ。
東京大学が国立大で初めてトップ10入り
東日本は日大出身者が覇権
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