安倍首相主催の「桜を見る会」、統一教会関係者も招待客に<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第23回>

北村経夫出版記念パーティに招待

 小林次長は2013年5月29日、参院選初出馬直前の北村経夫候補(当時、現参議院議員)の著書『誇り高き国へ』の出版記念パーティ「誇り高き日本」にも招待されており、本連載の嚆矢となったトピック「13年参院選での教団と安倍政権の裏取引」へ繋がる流れが此処にある。  第一次安倍政権崩壊後の民主党政権下で安倍晋三以下自民党政治家が統一教会の関連団体幹部との蜜月関係を保ち、第二次安倍政権発足以降、教団と官邸筋がその関係性を深めることとなった「桜を見る会」での同研究所の幹部招待はその痕跡のひとつである。
北村経夫の出版記念パーティへの参加を投稿する小林次長のFacebook

北村経夫の出版記念パーティへの参加を投稿する世界戦略総合研究所小林次長、2013年5月29日のFACEBOOK

各界における功労者が招待?

「桜を見る会」の開催要項の招待範囲には皇族や政府自治体等の関係者以外に「その他各界の代表者等」とある。安倍首相は追及を受けた8日の国会で「各界において功績・功労のあった方を幅広く招待しております」と答弁している。  安倍総理にとってみれば統一教会及びその関係者には多大な功績や功労があり「桜を見る会」に招待するに値するということなのであろう。(文中敬称略)  世界戦略総合研究所と政治家との関係については筆者とは別ルートでいち早くレポートしていたサイト「政教ノート」が詳細にまとめている。 〈参照:統一教会のダミー団体「世界戦略総合研究所」|政教ノート〉 <取材・文/鈴木エイト>
すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表~主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教カルトと政治というテーマのほかにカルトの2世問題や反ワクチン問題を取材しイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)、『日本を壊した安倍政権』(扶桑社)
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