北区の中でも、飲み屋街でにぎわう赤羽は特に人気のエリアで、中国人投資家が注目している
「タワマン爆買いで日本人が住めなくなる」の時代遅れ感
「中国人がタワマン爆買い」
かつて週刊誌やニュースサイトで躍っていたそんな見出しも、過去のものとなってしまった。中国人のタワマンブームは、すでに終焉、不動産ビジネスにも変化が起きているのだ。
「都心のタワマン相場がそろそろ天井だという観測は、中国人投資家の耳にも入っていますからね。ここ2年ほどは、人民元安傾向で、中国人にとっては割高感がある」
そう話すのは、中国人投資家をターゲットにする不動産会社を経営する中国人の陳世忠さん(仮名・44歳)だ。一方で、中国人投資家が新たに注目している日本の不動産物件があるという。
「
北区や板橋区あたりで、駅から徒歩10分圏内にある築30年以上の中古アパートを一棟買いする中国人が増えています。そうした物件はボロボロで空室率も高いんですが、オーナーは高齢者が多いため、ローンを組んでリフォームに追加投資しようとしない。そこが狙い目なんです。うちにも、赤羽エリアの全16戸のアパートを約8000万円で購入し、さらに3000万円かけてリフォームした客がいましたが、
中国人を中心に外国人入居者を集め、過去1年の利回りは12%超。タワマン投資より断然いい」(陳さん)
さらに、もう少し低予算の中国人には別の物件が注目されている。