エアトリは10月25日、10~70代の男女2045人を対象に実施した「ひとり旅」についての調査を発表した。
ひとり旅をしたことがあるか聞いたところ、男女ともに8割以上の人が「ある(男性:89.1%、女性:84.0%)」と回答した。思ったよりも多い印象がある。
ひとり旅をしたことがある人に、初めてひとり旅へ行った年齢を聞いた。男性は、「~19歳」が30.1%、20代が34.3%、30代が9.7%だった。女性は、「~19歳」が16.9%、20代が40.8%、30代が18.0%だった。
男女ともに20代でひとり旅に初めて行くことが多いとわかった。ひとり旅に必要な経済力や行動力をこの時期に獲得できるからだと思われる。私も20歳の頃にバイトでお金を貯め、一週間ヨーロッパでひとり旅をした経験がある。
ひとり旅をしたことがある人に、ひとり旅が好きか聞いたところ、男女ともに約9割の人が「好き(男性:87.9%、女性:91.6%)」と回答した。理由としては、「自分の気分で行動できるので気楽」(30代女性)や「自分の自由なスケジュールで、自分の好きな過ごし方が楽しめるから」(50代男性)などの意見が多かった。
確かに、旅行は楽しいものではあるが、誰かと一緒に行くと相手に気を使わなければならなかったり、少し面倒くさい部分もある。そういう煩わしさから解放されるのが「ひとり旅」の最大の魅力かもしれない。
デメリットを1つあげるとすれば、後で旅行の写真を見返した時にほとんどが観光地などの風景写真や自撮りになってしまうことだろう。写真を撮ってくれる人がいないのだ。「ひとり旅」にはそういう寂しさも伴う。
ただ、中には優しい人もいる。私がイギリスのカンタベリー大聖堂の前で、巨大な聖堂と自分をなんとか一緒に写そうと四苦八苦していると、それを見かねた近所の老夫妻に「Hey!」と声をかけられた。最初はからかわれたのかと思ったが、私と大聖堂の写真を撮ってくれた。恥ずかしさを隠そうとした微妙な笑みが逆にカッコよく撮れていたので、晴れてその写真は一年ほどLINEのプロフィール写真になった。このような出会いや出来事があるのもひとり旅の魅力なのかもしれない。