台風19号の中、注目されたパチンコ店のツイート。知られざる防災拠点、災害避難所としてのポテンシャル

パチンコ店イメージ

haku / PIXTA(ピクスタ)

本稿の執筆にあたって、まずは1都11県に甚大な被害をもたらした台風19号によってお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。また被災された皆様の一日も早い原状復帰、回復を心より祈念いたします

台風19号の中、注目されたパチンコ店のツイート

 過去最大級の台風が、東海地方・関東地方・東北地方を中心に猛威を奮った。激しく降り注いだ雨は堤防を破壊し河川を氾濫せしめ、家屋を飲み込み命すらも奪い脅かした。鉄道やバスをはじめ交通機関もストップし、街中の商店もシャッターを下ろした。テレビやラジオでは不要不急の外出は控えるよう何度もアナウンスが繰り返された。  そのような中、三重県のパチンコ店のツイートが1万件を超えるリツイートで注目された。  ツイートを投稿したのは、三重県の「キング観光サウザンド近鉄四日市店」。投稿日時は10月11日の午後5時51分。 「浸水が心配で車を停めさせて欲しいとの、お電話が入っております。当店は立体駐車場なので、ご自由にお使いください。また、帰宅が困難な方もご利用頂けるようシャッターは開けたまま帰ります。お困りの際の避難場所として認知して頂けたらと思います。ご無理なさらず、ご利用ください」(ツイート原文ママ)

防災に対する意識が高いパチンコ店は多い

 ツイートには、「立駐をご利用の方へ」と書かれた案内画像も添付された。画像にはトイレの場所や利用ルールなどが書かれている。このツイートを機に、同ホールの系列店舗でも立体駐車場開放がアナウンスされた。  このニュースを報じたパチンコ業界誌の「Amusement Japan Web」によれば、近鉄四日市店の立体駐車場は、約70台の車の避難場所として利用されたという。自家用車を非難させた利用者からも「ありがとう」のツイートが相次いだ。  実は、防災に対する意識が高いパチンコ店は多い。  今回の台風19号上陸を前にして、立体駐車場を開放したのは「キング観光」だけではない。また店内に水や携帯トイレ、毛布等の防災備蓄を常備している店舗も相当数あるのだ。
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災害時拠点としてのパチンコ店
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