相次ぐヤジの排除で危機に瀕する表現の自由<短期集中連載・政治家ヤジられTIMELINE・Part3>

2017年7月1日 『自民党 安倍晋三首相』

【時代解説】集団自衛権の改憲解釈などの強引な政権運営や、森友・加計問題などの不祥事などによって、安倍政権へ対し不満を持つ人が出てきた。 プラカード「安倍政治を許さない」 コール1「帰れ」 コール2「辞めろ」 森友学園の籠池泰典前理事長「うそを言うな。民主主義を守れ」 安倍「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない。憎悪からは何も生まれない。こんな人たちに負けるわけにはいかない」 石原伸晃経済再生相「反対しかできない人たちが選挙妨害を繰り広げた。情けない」 <出典:首相、初の街頭応援演説 都議選最終日、秋葉原で 2017年7月2日 朝日新聞>  オバマ前アメリカ大統領は、かつてヒラリー・クリントンの応援演説をしているとき、一人のトランプ支持者が野次を飛ばしたことで騒然となった会場で、こう言ったた。 「いま、我々は、自分が応援する候補の支持者の男性に会った。彼は何もしていない。心配しないでいい。第一に、我々は言論の自由を尊重する国にいる。第二に、彼は退役軍人なようで、我々はそんな彼に敬意を払わなければいけない。第三に、彼は我々より年上だ。大切にしないといけない。第四に、ブーイングはやめよう。そして選挙に行こう」 「こんな人たち」と斬って捨てた安倍首相と雲泥の差である。

2017年10月7日『自民党 安倍晋三首相』

大乱闘スマッシュブラザーズ 安倍「この選挙は、どの政党に、誰に、日本の安全、未来を託すのかを決める選挙だ」 支持者プラカード「安倍総理を支持します」 反対派プラカード「大嘘つきにだまされるな!」 ヤジ「辞めろ」 ヤジに対してのヤジ「うるさい」 <出典:党首2人が街頭演説、透ける弱み 安倍首相と小池氏 2017年10月8日 朝日新聞>  首相の街頭演説という名の大乱闘スマッシュブラザーズ……。

2017年10月21日『自民党 安倍晋三首相』

安倍「将来に夢をもつことができる日本をつくる。日本を守り抜き、日本の未来を切り開くことができるのは私たち自民党だ」 ヤジ「うそつきな総理はいらない」 <出典:締めの街頭、にじむ思い 党首ら、最後の訴え 2017年10月22日 朝日新聞>  今考えると、この時はまだ平和だったなー。

2018年6月28日『国民民主党 玉木雄一郎共同代表』

【時代解説】民進党と希望の党が合流しできた政党。正直どんな政党なのかよくわからない。立憲、共産、社民が自民党が提案した高度プロフェッショナル制度の採決に強く反対する中、国民民主党が採決に応じたことへ対するヤジ。 ヤジ「裏切り者」 ヤジ2「なぜ採決に応じるのか」 <出典:働き方、問題残したまま 法案、きょう成立見通し 2018年6月29日 朝日新聞>  玉木代表、最近ではN国代表と対談などしていてさらに迷走している模様。

2018年10月9日『自由党 山本太郎共同代表』

【時代解説】俳優から、2011年の衆院選に立候補するも落選。2013年の参院選で初当選。山本氏所属する政党は、名前が斬新である。「新党 今はひとり」→「新党ひとりひとり」→「生活の党と山本太郎となかまたち」→「自由党」→「れいわ新撰組」 山本「苦言、提言、質問、何でも結構です。山本に直接ぶつけてください」 ヤジ「バカ!」 <出典:「永田町の非常識」に感じた気迫 山本太郎議員に密着 ココハツ 2018年11月24日 朝日新聞>  ど真ん中直球なヤジではあるが……。
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いったいなぜこんなことを……??
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