「円安株高は進むが日本は財政破綻に近づく」闇株新聞氏

第3次安倍内閣の下、いよいよ始動した’15年相場。’14年末はロシア経済危機が表面化し、マーケットの不安材料として急浮上したもの。今年も続く「もっと異次元になった」金融緩和で日本株はさらなる高みを目指すのか?闇株新聞氏が’15年前半のマーケットを大予想!

’15年はロシア、ギリシャだけでなく新興国で金融危機が再燃!「もっと異次元になった」金融緩和で日本も黄信号……

(ブログ&有料メルマガ管理人「闇株新聞」氏) ⇒【前編】はコチラ  ただし、皮肉なことに「もっと異次元になった」量的緩和は’15年の“死角”にもなる。長期金利の低下は日本における期待収益水準を引き下げて投資の魅力を減退させ、経済を減速させてしまう。もっと大きな問題は円安が続き、世界的に資金がドルに向かうなかで、1000兆円の公的債務の大半をファイナンスしている国内資金が大量に海外に流出してしまうことである。決して大げさではなく、日本の財政破綻を近づけてしまうことになる。  ’15年前半の日本株で特に留意すべきことは、「もっと異次元になった」量的緩和による金利低下と円安が日本株への逆風と認識されるタイミングである。これは理論的なものではなく心理的なものであり、新興国や資源国など海外の株式市場が混乱すればそれだけ現実的になってくるだろう。 【今週の数字】 ’14年9月時点の日本の借金 1038兆9150億円 普通国債758兆6841億円、政府系金融機関等への貸し付け原資になる財投債100兆1075億円、借入金54兆4724億円、政府短期証券116兆6187億円という内訳 【選者】「闇株新聞」氏 闇株新聞’10年にブログ「闇株新聞」(http://yamikabu.blog136.fc2.com/)を創刊。管理人は大手証券においてトレーディングや私募ファイナンスの斡旋、企業再生などに携わった経験を生かして記事を執筆。特に’11年10月の「オリンパス事件」や’12年3月の「AIJ投資顧問事件」で専門家もうなる詳細記事を書いて話題に。’12年から有料メルマガ「闇株新聞プレミアム」(月額2600円)を開始。『闇株新聞 the book』(ダイヤモンド社)も発売中 写真/時事通信社
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