パソコンのディスプレイケーブル、種類が多すぎる問題
ディスプレイケーブル変換コネクタの世界
注意すべき点は、DisplayPort から他の方式に変換するコネクタは、製品の注意事項をよく読まなければならないことだ。以下のように注意書きが書かれていることが多い(サンワサプライ株式会社)。
「DisplayPortを搭載したパソコンをHDMIポートを持つディスプレイ・テレビに接続するときに使用する変換アダプタです。 ※ディスプレイモニタ側のDisplayPortをHDMIポートに変換することはできません。」
DisplayPort は、これまでの方式と違い、パケット化してデータを転送する。そのため、端子側で変換処理が必要になる。
ただ、まったく違う方式では、既存の規格を置き換えて普及させることはできない。そのため、DisplayPort は、古い規格への互換性が確保されている。
そのため、DisplayPort から他の規格への変換は容易だが、逆は難しくなっている。そのため、上記のような注意書きが出てくるのだ。
先に掲載した表は、きちんとしたメーカーの製品の値段だが、ノンブランドの格安のコネクタを探すと、もっと安いものもある。ただし、上手く動くかどうかは賭けになる。
ディスプレイケーブルの変換コネクタは、どうしても必要になるシーンが多い。注意書きをよく読み、用途に応じて必要なコネクタを探して欲しい。
<文/柳井政和>やない まさかず。クロノス・クラウン合同会社の代表社員。ゲームやアプリの開発、プログラミング系技術書や記事、マンガの執筆をおこなう。2001年オンラインソフト大賞に入賞した『めもりーくりーなー』は、累計500万ダウンロード以上。2016年、第23回松本清張賞応募作『バックドア』が最終候補となり、改題した『裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬』にて文藝春秋から小説家デビュー。近著は新潮社『レトロゲームファクトリー』。2019年12月に Nintendo Switch で、個人で開発した『Little Bit War(リトルビットウォー)』を出した。2021年2月には、SBクリエイティブから『JavaScript[完全]入門』、4月にはエムディエヌコーポレーションから『プロフェッショナルWebプログラミング JavaScript』が出版された。
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