外壁が落ちた館山市の建物
9月9日未明に関東を直撃した台風15号。東京近郊の住人は9日午後からは交通機関も正常に動き始めて日常生活に戻っていったが、千葉県の一部地域では日常生活どころか命に関わる緊急事態が続いている。停電は翌10日午後時点でも約56万戸にのぼり、台風一過による真夏日が続く中、熱中症による死者が出始めている。一方、政府は予定通りに内閣改造を進め、台風被害への対応は置き去りのまま、11日に新内閣が発足。
そこで本記事では、千葉で台風被害が続いている中、事実を時系列で並べることで、新内閣の被災地に対する無関心ぶりを視覚化していきたい。台風15号が千葉県付近に上陸した9月9日5時ごろ。ここから現在(9月11日20時)までに何があったのか。3つの項目ごとに整理する。
その3つとは、
●千葉県の台風被害
●首相動静
●閣僚のTweet
である。
それら3つを視覚化したのがこの図だ。
被害の全容はいまだに明らかになっていない。停電に関しては
東京電力パワーグリッドの公式サイトによれば、12日16時現在でいまだに約31万5000件が停電したままだ。
12日朝に東京電力が記者会見で明らかにしたところによれば、全面復旧は13日以降になる見通しだという。(参照:
読売新聞)
また、断水も続いており、台風一過によって30度を超える日が続く中、熱中症による死者増加も懸念されている。