千葉県に大きな被害を与えた台風15号。その時、安倍新内閣は? 台風一過の「61時間」を検証

その時安倍首相は? 毎日早く帰宅

【9月9日】  まず未明に台風が通過し、首都圏交通網が麻痺していた9日。首相動静を確認してみると、相手の役職から判断して、台風対応に関連している可能性がある面会は2件ほど見受けられた。 ・10:08~10:13 沖田芳樹内閣危機管理監、関田康雄気象庁長官 ・14:55~15:20 世耕弘成経済産業相、広瀬直経産省通商政策局長  とはいえ、2件合わせて、30分間という短い対応時間に過ぎなかった。18時過ぎには私邸に帰宅【9月10日】  SNSなどでは千葉県の停電被害がメディアではほとんど報じられていないことなどへの不満が広まってきた頃だ。  この日、台風対応に関連している可能性があるものは、実に1件のみ。 ・10:03~10:09 閣議  わずか6分間。この後、17時過ぎまでの長い空白を経て、北村滋内閣情報官などと面会。19時過ぎには私邸に帰宅。  テレビなどは、千葉の被災状況よりも新閣僚に誰が確定したかなどを速報で流していた。 【9月11日】  朝から夜まで、新内閣発足に向けたイベントで埋め尽くされている。記念撮影、閣僚認証式、記者会見などなど。被災地のことなど、どこ吹く風と言わんばかりだった。

千葉の被害について初動からツイートしていたのは世耕参院幹事長だけ!?

 併せて、新内閣のメンバーのTwitter発信も追った。  そもそもTwitterアカウントを持っていない、ほとんど更新していない閣僚も多い*ため、対象となったのは数名に限られるが、紹介していきたい。 <【ツイッターなし】麻生太郎副総理・財務大臣、加藤勝信厚生労働大臣、江藤拓農林水産大臣、小泉進次郎環境大臣、武田良太国家公安委員長、北村誠吾地方創生担当大臣【1ヶ月以上更新なし】高市早苗総務大臣、河井克行法務大臣、茂木敏充外務大臣、萩生田光一文部科学大臣、衛藤晟一1億総活躍・少子化担当大臣、橋本聖子五輪担当大臣>  結論として、9月11日20時までに千葉地震被害について単なるリツイートではなく自ら情報発信をしたことが確認できたのは、世耕弘成 参院幹事長ただ一人であった。改造前の内閣で経産相だったこともあり、9月9日から停電に関する情報発信を度々ツイートしている。  一方、当サイトでお馴染みの菅原一秀 経済産業相は、9日早朝の段階で「千葉の被害」ではないが、停電について触れている。  このあと、駅頭をやろうとしたが、”ダイヤの乱れや皆さんのお気持ちを考え”て中止したとツイートしている。賢明な判断ではある。  しかし、これ以降は、あおり運転の厳罰化についてや、内閣人事で自身が経済産業相になったことなどをツイートするのみで、千葉や伊豆諸島などの停電被害についてツイートすることはなかった(12日17時現在)。
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首都圏交通網が大混乱のとき河野太郎新防衛相は……?
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