電車やバスといった交通機関は、日常生活に欠かすことのできないものだ。日々、利用していると、周囲の人の行動が迷惑だと感じ、イライラしてしまうことも多い。
航空券とホテルの予約サイト「
エアトリ」は8月22日、「公共交通機関のマナー」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は、10~70代の男女1133人を対象に行った。
バス、電車、新幹線、飛行機のそれぞれにおいて、周囲の人の行為が迷惑だと感じたことはあるかどうか聞くと、電車では男性の39.7%、女性の42.4%が「とても迷惑だと感じた」ことがあると答えた。この割合は、バス、新幹線、飛行機よりも高かった。
また電車で「少し迷惑だと感じた」人の割合は、男性44.7%、女性47.3%で、「とても迷惑」と合せると、ほとんどの人が迷惑だと感じたことがあると分かった。
いずれの交通機関でも女性の方が「とても迷惑」「少し迷惑」と答える割合が高く、男性よりも女性の方がマナーに敏感であることが伺える。
では、具体的にはどのような行為を迷惑だと感じているのか。
バスで迷惑だと感じる行為を聞くと、「大声での会話」(46.4%)、「座席の座り方」(45.6%)、「携帯電話での通話」(36.8%)の順に多く、電車では「座席の座り方」(72.8%)、「大声での会話」(58.5%)、「携帯電話の通話」(56.3%)だった
バス・電車のいずれも、大声での会話や通話を迷惑だと感じる人が多いことがわかる。また電車では、一人で2つの座席を占領する、座席で足を組むといった座り方を迷惑だと感じている人が多いようだ。
新幹線では、「大声での会話」(52.7%)が最も多く、「過度なリクライニング」(42.1%)、「後ろからシートを蹴る」(40.2%)が続いた。飛行機の場合は、一番割合が高かったのが「過度なリクライニング」(54.4%)で、2番目は「後ろからシートを蹴る」(46.7%)、3番目は「大声での会話」(38.4%)だった。
また、それぞれの迷惑行為について、許せるかどうか聞いた。男性で「許せない」の割合が高かったのは、1位「後ろからシートを蹴る」(95.4%)、2位「ゴミを放置する」(93.7%)、3位「大声での会話」(85.8%)だった。
女性でも、「後ろからシートを蹴る」(6.5%)、「ゴミを放置する」(94.5%)の割合が高い一方、3位には「泥酔状態での乗車」(88.6%)がランクインした。泥酔した人が乗車すると、アルコールの匂いが漂うばかりでなく、時には嘔吐するといったトラブルにもつながる。こうした行為を許せないと感じる人が多いようだ。