強いリーダーシップだけの上司は「押し付け野郎」となっていつか失速する可能性
リーダーの許容範囲の広さがカギ
押しつけるより、部下の意欲に重きを置く
質問:巻き込み型リーダーシップでパフォーマンスが上がるのか
巻き込み型リーダーシップで、パフォーマンスが上がるのでしょうか。トップダウンで、徹底して管理したり督励したりしたほうが、パフォーマンスが上がるのではないでしょうか。
回答:巻き込み型リーダーシップのほうがパフォーマンスは上がる
トップダウンにより、上司や先輩がやらせたいことが100だとします。「こうしろ」「ああしろ」「このとおりやれ」「ああしてはだめだ」というように、やらせたいことを押しつけた結果、部下や後輩の成果が60だったとします。
トップダウンで押しつければ押しつけるほど、相手は「そんなことは無理だ」「自分にはできない」というように抵抗感を持ってしまいがちですし、反対意見は解消されていませんから意欲は高まりません。
一方、ボトムアップの巻き込み型リーダーシップで、部下や後輩の意見をふまえて方向性を打ち出すとします。上司や先輩がやらせたいことは100だったとしても、部下や後輩の意見をふまえますから、70に変更になったとします。
押しつけられてないので抵抗感は小さく、部下や後輩の意見が反映されていますから、やり遂げることの意欲も高まります。結果として、巻き込み型リーダーシップのほうが、成果が高まるのです。
【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第152回】(やまぐち・ひろし)
モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある
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