大型グッズショップ、新室内練習場がオープン ハード面でも躍進を目指す西武ライオンズ

 本拠地メットライフドームで180億円規模の大規模な改修を行なっている西武ライオンズ。その第一弾として7月より新選手寮、室内練習場、大型グッズショップ、そしてオフィス棟が稼働した。

グッズショップに透過性特殊LEDガラスを採用

新たに完成した大型グッズショップ「ライオンズ チームストア フラッグス」

 まず今回の改修でファンにとって一番身近なニュースといえば、ライオンズ チームストア フラッグスだろう。新たに生まれ変わったグッズショップへの注目度は高く、オープン初日には大行列ができた。  600㎡という広さもさることながら、やはり目を引くのは透過性特殊LEDガラス、「G-Smatt GLASS」だ。夜間にはオリジナル映像が流されるなど、近未来的外観に圧倒される。ボールパーク推進部の加藤大作氏は、その効果についてこう語る。 「改修計画のなかで、駅を降りたときに、『日常』から『非日常』のボールパークへと切り替わるスイッチとなる仕掛けがほしいと考えていました。そこでG-Smatt GLASSを見つけて導入を思いついたんです。その後、実現性を追求し採用することができました。社内のメンバーも実物を見せるまではその迫力が伝わりづらかったのですが、導入後は夜のボールパークの顔として新しい価値を産む可能性を感じてもらっています」

夜間にはさまざまな映像が投影される<写真/埼玉西武ライオンズ公式HP>

 ’21年からは球場内のビジョンとも連動させるとのことで、さまざまな活用法が期待できそうだ。 「今回用意した映像の中で、球団歌『地平を駈ける獅子を見た』をテーマにしたものは、お子さまも一緒に歌ったり踊ったりして楽しんでいただけるよう に制作しています。  今後の展開は現在検討中ですが、このG-Smatt GLASSを導入したことによって、他の球場にはない場内演出を展開できるようになりました。今後もガラスの大きさや透過性などの特性を活かして、シリーズイベントや季節にちなんだビュジュアルアートで建物をラッピングするなど、新しい映像体験をご提供してファンの皆さまに楽しんでいただければと思っています。  将来的にはナイター試合観戦の楽しみのひとつになるようなものに発展していければと思っています」(加藤氏)

考え抜かれたデザインと導線

広々とした吹き抜けが印象的だ。オールドファンにお馴染みの球団旗も

 また、ショップ内部では大きな吹き抜けや広々としたカウンターが印象的だ。こうした店内のデザインにもこだわりがある。 「象徴的な吹き抜けを、より印象的にするためにはどうするのがいいかを考えました。そのなかで、大きなものでインパクトがあり、かつチームやグッズの代表的アイコンである球団旗・プライマリーマーク・エンブレムを採用しました。  大型のバナーを設置することで店内に圧迫感を与えないよう、透過性のある素材を採用し、透けても裏面は見えづらい素材を採用することでうまく店内を演出することができたのではないかと考えています」(ボールパーク推進部・丸山雅之氏)

スムーズにショッピングが行えるようカウンターも倍増

 グッズ販売はプロ野球に限らず、スポーツチーム全般において重要な要素のひとつ。店内の導線もファンのニーズに応えるとともに、スムーズな人の流れを実現できるよう考え抜かれた。 「お客さま用の出入口は6箇所設けています。現在はすべての出入口を使用しておりませんが、将来的には入場ゲートの位置の変更を予定しており、野球開催日・非開催日での使いわけを想定して設計しています。  旧フラッグスのレジは5台で、これまでお客さまをお待たせすることが多くありました。ライオンズ チームストア フラッグスは、旧フラッグスと対面型売店(ストア#1、#2、ビジターストア)を統合して建設しております。その分レジ数を倍増しました。入って正面奥にワイドのあるレジスペースを設けることで、奥行き感を出すとともに、スタッフも正面を向くことでお客さまを迎えられる体勢を整えています」(事業部・荒木浩基氏)
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最新鋭の室内練習場にも意図が
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