要塞都市の面影残す、旧市街ダルト・ヴィラの魅力とは<心ときめく楽園イビザに恋して2>

旧市街地Dalt Vila(ダルト・ヴィラ)

 前回の記事では、イビザ島の歴史やフェニキア人らの古墳群を紹介した。今回はDalt Vila(ダルト・ヴィラ)から話を始めよう。イビザ観光の中心地イビザタウンに位置し、フェニキア人を始めとする様々な人たちが住んできた場所だ。  現在、眺望できるのは16世紀に建てられた城塞都市で、要所にアラブ時代の名残りや外敵から身を守るための大砲、スペイン王の紋章などが見られる。  何重にも渡る扉の名残り。外敵が簡単に侵入できないよう、工夫がされている。歴史を感じるスポットでの写真も、旅の思い出に残ることだろう。  ダルト・ヴィラ内にある広場には、おしゃれなレストランやブティックが立ち並ぶ。元々は城壁内にあった広場で、人々の営みがあったという。  歴史を感じさせる城壁や、白壁一面の街並みはフォトジェニックな空間。写真映え間違いなしの旧市街散策は、イビザ観光のプランにぜひ入れたいところ。

白が特徴のアドリブファッション

 イビザスタイルの特徴的な白い服。アドリブファッションと呼ばれ、ブティックで販売されている。白いファッションを身にまとい、ビーチや街中に繰り出してみるのも良さそうだ。  イビザの歴史を綴った書物を、初めて世に出したイシドロ・マカビッチの銅像。ダルト・ヴィラ内にある大聖堂で働いていた神父だったという。  ダルト・ヴィラの外観を一望できるスポット。海外旅行ガイドブック「地球の歩き方」でイビザ島特派員をしている今岡史江氏も、世界遺産を写真に収めるのにおすすめの場所として、ガイドツアーで案内しているという。
次のページ 
要塞都市としての面影
1
2